主務日記#230,231

2023年9月11日

日記を書かなかった25日間も世界は当たり前に進んでいて、気づけばガソリンが180円になっていて、気づけば夏の甲子園が終わっていた。

「エンジョイベースボール」を掲げ日本一となった慶應高校の監督は、筑波大学の卒業生だそうだ。

9日、きりの葉祭りが開催された。
イベント参加者の総数は1,649名。
予想を大きく上回った。

6月5日の全体ミーティングで「祭り」企画が提案され、7月3日の全体ミーティングで予算の決議をとったのだが、結果は「否決」だった。

企画の内容やそれに係る費用案はたしかに曖昧なものが多く、その時点で承認を得られるクオリティではなかったかもしれない。
前に出た人間の話を聞く、というのがスタンダードな全体ミーティングのかたちだが、7月3日の予算決議時は部員から質問の手が多く上がり、収拾がつかなくなった。

「なぜサッカーイベントではなく祭りなのか?」
「そんなことに予算を使っていいのか?使いすぎではないのか?」
「強制参加?」

決して責められていたわけではないが、あのとき前に立ち質問を受けた部員はかなりのダメージを負っただろう。
司会をしていた自分でさえ狼狽えた。

しかし、企画チームは折れなかった。
そこから修正を加えて8月に無事承認を受け、「祭り」はかたちになっていった。

企画チームのリーダーやメンバーの多くは1年生だった。
1年生の熱量はすごい。

自分も1年生のとき、果てしない熱量を持っていた。
TOPチームにしがみついて何とか力になりたいと思い日々を過ごしていた。
今の自分と比べると明白だ。
これはネガティブな意味ではない。
簡単に言うと、学年が上がりしがらみが増え、いろいろなところを気にしてしまうようになった。

組織のために自分が優先的にやるべきことはなにか、部員に任せていくべきことはなにか。
バランスを司ることが必要な立場となり、自分のやりたいことはかなり制限された。
だから、やりたいことがある部員がアクションを起こしやすい雰囲気をつくりたいと思うようになった。
否定しないことと、部員の想いを聞くこと。
個人的にはこの2つを強く心がけている。

きりの葉祭りは大成功だったと言えるだろう。
2020年の自分は、3年後に第一サッカー場であんな素晴らしい光景を目の当たりにできるとは思っていなかった。
オンラインが当たり前、サッカーができるだけ幸せに思うべきだ、そんな年だったから。
最高の4年間だったなぁ。
まだ終わっていないのに、盆踊りを観ながら少し感傷的になった。

大学サッカー、ひいては大学スポーツの未来が見えたような気がした「きりの葉祭り」。
中心となって動いた1年生や、そこに関わった多くの部員に、お疲れ様とありがとうを伝えたい。
そして、ここからが勝負だということも痛感した。

次は、10月1日。
第一サッカー場改修プロジェクトの最終ゴールは、
この10月1日にあるといっても過言ではない。
乞う、ご期待。

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