主務日記#229

2023年9月9日

残暑お見舞い申し上げます。
皆様、お久しぶりです。
本当に、お久しぶりです。

親から何度も「元気か?」のLINEがきました。
最近は後輩部員から「僕の親が主務のこと心配してます」と言われるようになりました。

元気でした。
ものすごく元気でした。

8月中旬、ひとりでベトナムに行きました。
夢だった海外ひとり旅。

本来、ひとり旅なんて日記のネタは無数にあるはずで、
実際たくさんあったわけですが、僕は挫折してしまったのです。

すべてが日本とは異なるその空間で、アンテナは常時フル受信。
単なる呼吸までも新鮮に感じ、無限のインプットを始めました。
夜、それらをアウトプットしようと主務日記に手を伸ばしましたが、自分自身の表現力・語彙力の圧倒的不足を痛感しました。

日本では絶対に感じることのない、あの街並と独特な匂い。
くさくて息苦しい、安直にいけばこれが最も近い形容表現なのかもしれませんが、あのとき感じた匂いはそんな言葉に収まりきらない力や意思、文化を持っていました。そこに生きる人々から湧き出ているものです。
それらを身をもって感じながら、自分の言葉で思い通りに表現できない。

表現の挫折。
僕は、自分が五感で感じたこと・脳や心で考えたことをアウトプットすることが得意ではないのだと思います。
そして常に、他者からどのように受け取られるかを気にしています。
漠然と自分の中に存在する感情をうまく表出できない。
それを悔しいと思いました。

そんなこんなで、日記を避けるようになりました。

しかしまあ、悲観的になりすぎるのも良くないのでそろそろ復活してみようかなと。
この日記は表現の練習場。
そのくらいのつもりで頑張ろうと思います。

言葉が先か、思考が先か。
そんな問いがよくありますが、僕は言葉や思考よりも先に感覚があると思っています。
直感と表現してもいいです。
思考は言葉によって行われ、
言葉によって思考が変化していきますが、
感覚や直感はあまり変わることがないと思っています。
そんな感覚をもっと大切にしたいし、
表現の段階でその感覚が抽象化されることをなるべく避けたい。

そのためのこれからを、過ごしていきたいと思います。

最後、国立競技場で日本一になった瞬間を僕はどう表現するのか。
僕自身、とても楽しみです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?