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ジーナ式における「ディマンドフィード」と「3時間おきの授乳」について

3歳、1歳なりたての子どもを育児中の、ワーママ助産師いーです。

主に第1子の0歳期に非常にお世話になったジーナ式。
最近、第2子出産をされる、ジーナ(Twitter)ママ友の方々が多く、ジーナ式における授乳って?いつからスケジュール始められるの?とお困りの方も。
今までお世話になってきた皆様に、私の助産師としての知識をご活用いただけないかと願い、筆をとります〜。


今回は、「新生児期の授乳」における、「ディマンドフィードと3時間おきの授乳について」、ジーナ式の解釈を私なりにまとめてみます。


ディマンドフィードとは

そもそもまず、ディマンドフィードとはなんぞや、をみてみましょう。

ディマンドフィードとは、「赤ちゃんが欲しがる時に欲しがるだけあげる授乳」のこと。
日本での自律授乳を指していると思われます。

赤ちゃん欲しがる時にあげる場合、1時間で欲しがる時もあれば、2時間、3時間、時には4-5時間で欲しがるときもあります。
実際に病棟で見てても、母子同室が始まり、赤ちゃんの泣くタイミングで授乳をしていくと、1日の中でよく寝る時間帯、よく泣く時間帯があるように感じます。
(1日の中でずっと一定の時間で起きるという子はほぼいない)

赤ちゃんは昼夜逆転リズム

そして、基本的に赤ちゃんは昼夜逆転リズムで生まれてくる&体内時計というものがまだ整っていません。
その状態で欲しがる時にあげると、
・夜1-2時間おき
・昼間4-5時間開くときがある
って感じになって、自然と昼夜逆転のリズムになってしまいます。

ジーナさん的には、「これは防いだほうが良いよね」と言っていると思われます。


ジーナ式での「3時間おきの授乳」とは?

ジーナさんの言う3時間おきの授乳とは(注:ジーナ式スケジュールを始める前、つまり新生児期の早い時期での)、
・どれだけ長く寝ていても「最長3時間」で起こして授乳
・3時間より早く起きたら、その都度授乳する
というもの。

決して「3時間あけなければ授乳してはいけない」という意味では無いです。

つまり、 「赤ちゃんが欲しがる時」+「3時間以上寝てるときは起こして」授乳しましょう、という事だと思われます。

そしてこれは、日本の産院で1ヶ月健診までの授乳の指導としてよくいわれているものと一緒!!
ちなみに私の病院では、欲しがる時&寝てても4時間では起こして授乳してと指導してます。

というわけで、ジーナ式における「3時間おきの授乳」とは、日本の産院で指導されるのと同じ内容で、
「赤ちゃんが欲しがる時にはあげ、よく寝ていても3時間経ったら飲ませましょう」
ということです。

いつから3時間おき(つまり3時間以内での)授乳からジーナ式スケジュールに変わるの?

いつからジーナ式スケジュールを開始できるか、については、
「赤ちゃんとおかあさんの快眠講座 改訂版」p199〜記載されています。
生後すぐからジーナ式を取り入れたい方は、
絶対に!絶っっっ対に読む!読み込む!

ざっくりいうと
・出生体重まで戻った
・授乳が3時間空いても平気!
・授乳後しばらくご機嫌で起きている
の3つ。

この3つがクリアしない時期は、まだまだ「母乳育児を軌道に乗せるべき大切な時期」であり、赤ちゃんの体の準備が整っていないので、スケジュールの開始はおすすめできません。


以上が、私なりのディマンドフィードと3時間おきの授乳に対する解釈です。
基本的にジーナさんは母乳育児をかなり推進してるので、産後すぐの時期に3時間以上授乳が開くことのリスク(母乳分泌が増えない)に気をつけている印象。
ジーナさんの母乳育児への考え方(意訳)については、また別記事でまとめます〜。

新生児期の育児中の皆さん、本当にお疲れ様です。
1日も早い産後の体の回復と、皆さんの希望通りの母乳育児ができることを祈ってます。
どうかどうか、今日も1日大切な命を育んでいることに自信を持って、ご自愛(自分を大切に)する時間を持ってくださいね。


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