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ホモソーシャル社会vsシスターフッド

『虎に翼』第3週〜第4週にかけて描かれているのは、大日本帝国体制における権力と権力者によるフレームアップ=共亜事件だろう。明律大学の学生が帝大生にスンッとなり、帝大生も弁護士界の大物も検察と政治家にはスンッとなる。ホモソーシャル社会の権力構造というかカーストが露わになってきている。

そして、それに対峙するヒロイン猪爪寅子には何をもって闘っているのか。まだ言葉が整理されていないのだけど、たぶん、シスターフッドじゃないか、という気がする。寅子には女子学生の仲間だけでなく男子学生の仲間もいる。父母や兄や花江や雄三という家族がいる。穂高先生という有能で慈愛に満ちた師匠もいる。でもホモソーシャル社会のように上下では繋がっていない。誰が偉いとか誰が一番有能だとか誰が身分高いかとか、そういう属性で順序はできていない。ただ、直言の無罪を証明しようとする目的だけでつながっている。ホモソーシャル社会に対峙する概念としてシスターフッドのようなもの……うーん、語彙力が足らない。

とりあえず、もう少し整理できたら続きを書くことにする。

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