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執着

君にもう会えないなら、死んでしまってもいいと思う。夕暮れ。 君に殺されてしまいたかった。君の、太陽みたいな君の、時折見せる影のような、月夜のような、曇天のような、暗い瞳が好きだった。 煙草も酒も、君から教わった。痛みも苦しみも、愛情表現だと、君から教わった。私を痛め付ける時の君は、いつも不穏な表情をしていた。快楽を味わうような、独りで泣いているような、そんな表情。君がいないと生きていけないんだと、君は笑いながら言う。私は、調弄すように笑って見せた。 あれから5年以上。君を忘

    • 無題

      何か欠けたパーツを探しながら生きているように思う。交友関係を広げる為にコミュニケーションを図ってみたり、何か新しい価値観を教授する為に本屋さんで本を眺めたり。日頃はメンソールしか吸わないのに、美味しいと勧められたレギュラーを吸ってみたり、気になった喫茶店に行ってみたり。 なのに、何も、何も埋まらない。変わらない。 気になる本を見つけてあげられない自分とか、勧められたのに美味しいと思えない自分とか、満席なのでと断られ恥ずかしくなる自分とか、自己嫌悪が止まらない。今日は、そういう