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銀盤/織田君プロトコル・全大阪Ⅱ


昨シーズンから現役復帰した織田信成選手。先日行われた全大阪Ⅱフィギュアスケート選手権大会に出場。2023-2024シーズンの初戦にあたるのかな。
今回は何と言っても4回転トウループ(以下、4T)を降りたこと。若干の回転不足を取られているが感触が良さそう。
それにしても30代後半でよく4Tを戻してこれたなと思う。本当すごいよ織田君。



ローカル大会は映像はないので、こういう時はプロトコル(ジャッジスコア)を見てみる。

簡単にプロトコルの見方を説明。

日本スケート連盟の公式サイトで公開されているプロトコル

一番上の囲んでいるところは左から、
順位→選手名→所属→滑走順→フリーの点数(技術点+演技構成点)→技術点→演技構成点→転倒による減点

真ん中の囲んでいるところは、選手が何をやってジャッジがどう採点したかが分かるようになっている。ジャッジは5名(J1~J5)で、技術要素(1~12、基礎点にGOE・出来栄えの評価)と演技構成(3項目)に点数をつけている。

織田君のプロトコルに戻ろう。
一発目に4Tをもってきているのが分かるが「q」マークが付いているので1/4回転足りていない。GOEが-1~+1なのでほとんど跳べていたと思われる。4回転キター!(エア観戦)

3番目の3A+1Eu+3Sのコンビネーションは良き!(ジャッジのJ3が厳しく評価してるけど)
※A=アクセルジャンプ
※Eu=オイラー(足替えのことなのでジャンプの種類ではない)
※S=サルコウジャンプ
※先頭についている数字は回転数

後半に入ってからの3F+3Tのコンビネーションは一番GOEもらえてる!やったー!
※基礎点の横に付いている「X」は演技後半の意味
※F=フリップジャンプ

ジャンプは後半の1A、1Rzと抜けているのでスタミナ不足かな。
スタミナに絡んで、11番目の StSq2(ステップシークエンスレベル2)はもともとレベル低めの構成なのかスタミナ問題なのか。この流れだとスタミナ不足と読む。
スピン(Spと表記しているもの)はレベルを取れているしGOEプラス評価。
※Rz=ルッツジャンプ

次は演技構成。
これはジャッジによって分かれ過ぎ。個人的な好みが反映されやすいところであり、これがフィギュアスケートを不可解にさせる。とは言え、あるあるなのでもう動じない。
技術点で厳しめなGOEをつけていたジャッジJ3は、演技構成点はオール8点台。その一方で、技術点で加点多めだったジャッジJ1は、構成とスケーティングスキル6点台。低すぎて引く笑。
ジャッジJ1は、後半にスタミナが落ちてきたことが演技に悪い影響が出たと考えたからこの点数なのではと思う。(ナイスフォロー!)


プロトコルを見れば織田君の調子が分かると思う。後半のジャンプが決まれば点数がかなり伸びてくるので、今後楽しみ。
全日本で観られるかなー。頑張れ織田君。


※フィギュアスケートのルールはシーズン毎にちょこちょこ変更されるので、ルールブックやガイドラインを見ないとついていけないことが多い。


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