派手髪でもいいしそうじゃなくてもよかったらしい

髪の色を変えた。この一年くらい、ブリーチしてずっと青やピンク、パープルを入れていた。ただでさえツーブロックに刈り上げ部分には柄も入れていたりした。
最近、ブリーチし続けるのもだるいし、ブリーチなしで寒色系カラーに移行したいなと思い美容院の担当のお姉さんにそうだんしたら、一旦ブリーチ部分とブリーチしていない部分の差をなくしてブリーチ部分の残留も落とそうということで、全頭グレージュに染めた。

パープル、ピンク、そんなカラーの自分をずっと見ていたが、久しぶりに「派手髪」じゃない色に落ち着いた髪色を見て、「うわ、いいじゃん」と予想以上に思った。担当の方が私の性格とか趣味とか、好みとかを熟知してくれているのと、カラーが本当にうまいからでもあると思う。でも、1年近くアイデンティティにしていた派手髪が一気に落ち着いても、それを肯定的に受け入れられた自分に少し驚いた。

派手髪にし始めたのは、前職で異様にぶっ壊れた頃と時を同じくしていたと思う。それから休職し、ゴタゴタとしたまま退職し、色んな人に失望したりされたり、実家とも色々あった。けれど恵まれた転職先で仕事を続けてきて数ヶ月が過ぎ、髪色を久しぶりに落ち着いた色に戻した件を経て、内側がゆっくり変わっている気がした。

グレージュのカラーは赤みが全くなくツヤツヤで、肌が明るく見える。とても嬉しい。ここから次は寒色系を暗めに入れていくのがいいかも、と担当の方とも話した。楽しみだ。

もちろん、派手髪がメンタルの揺らぎのせいだったとは思わない。好きなカラーはたくさんある。また全頭ブリーチからのがっちりパープルもやりたい。夏はフェスに色々と行く予定があるから、ぶちかますかとも思っている。ただ、珍しいヘアカラーの自分に自分を何とか見出していた時期もあったのかもしれないとは思う。

「新しく入荷したこれ！めっちゃいい香りなんですよ！」と最後に洗い流さなくてよいトリートメントを掌に広げて香りをかがせてくれた担当さんのおかげで今晩は髪の毛はツヤツヤだ。このあとの色落ちを見つつ、これからどんな髪色にシフトしていくか考えていきたい。またぶっ飛んだ派手髪だっていいし、ツヤッツヤの黒ベースでもいいのだし。