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シンプルなコロッケが食べたい話

コロッケが食べたい。
至って普通のひき肉とじゃがいものやつ。
前に数時間かけて作って冷凍しておいた例のカボチャコロッケを食べたら、余計にそう思った。

改めて食べたこのカボチャコロッケは全然美味しくなかった。
中は変に粉っぽいし(そりゃ米粉やらパン粉やら入れたからね)、カボチャの味あんまりしないし(あんなに色々入れたから当然なのだけど)

もはやカボチャコロッケと呼ぶのも烏滸がましいレベルの品物。正直酷い。
作りたての時は美味しいと感じたけれど、あの時は一種のブーストというか、努力補正がかかっていたのもしれない。一度冷凍したからかもしれないけれど、それでも味は酷かった。

あんなに時間かけたのにこんな味だったなんて‥となんだか悲しくなったと共に、至って普通のコロッケが恋しくなった。

ひき肉とじゃがいもだけのシンプルな味とホクホク感。無駄な物が入っていない素材の味というのを私は求めている。あれが食べたい。
お肉屋さんのコロッケも大大大好きなのだが、できたら母が作ってくれた少し塩気が濃いめのコロッケが食べたい。
分厚くて、大きくて母の小さい手から作られたとは思えないボリュームのコロッケが私は今も昔も好きだ。
しかしながら、リクエスト出来る訳がないので自分で今度頑張って作ろうと思う。
母の味ってこういう時にふと思い出してしまう。そしてなぜか再現出来ないミステリー。

シンプル・イズ・ベストの言葉が相応しいコロッケ。それは私を魅了してやまない。



……なーんてかっこいい事を言ってますが、単純に夫婦揃ってカボチャコロッケを作るの失敗したってだけです。
あんなに時間かけたのにね、トホホ。
まあ、失敗は成功の元という言葉がある様に
この失敗を糧に次はちゃんと美味しいのを作ろうと思ってます。

少なくともゆるいからとタネに米粉やらパン粉は絶対入れません。
それだけはダメ、ゼッタイ。と心に誓っておきます。


サポート費用は美味しいスイーツに充てたいと思います。