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母校それ則ち

懐かしい窓辺だな、と毎日思っていました。
イヤな思い出が甦ってきたらどうしようとか思ってましたが、
そんなことを思い返す暇もなく、目の前の優しさと愛おしさに救われる日々。

当時本当に仲良くなかったクラスメイトと実習生として再会しました。
正直私は怖かったので話しかけなかったのですが、向こうから話しかけくれてました。
このまま緊張状態が続くと思ってたから少し安心したけれど、
同窓会なんで来なかったの?
という質問が降りかかりました。

アハハ、
過去の認識の違い、ね。
苦し。

人間ってそんなもんです。
最終日には、お互い頑張ろうな!と言ってお別れしました。
絶対会いたくないと思ってたうちの1人だったけど、
苦痛な時間ではありませんでした。
許した訳ではもちろんないけれど。

あと、参観日に来ていた赤ちゃんだったはずの同級生の弟や妹がゴロゴロと私の担当クラスにたくさん。
あのベイビーズがもう中学生、か。もう中、ねえ。

時の流れって面白いです。
いい意味でも、悪い意味でも、
私は何にも変わってないな、という気がしました。

中学校での自分が、
14、5歳の自分が、
21歳になった今でも居続けます。
私はこの自分と一緒に成長しなければいけません。
大きくなる、とはそういうことだと思います。
そろそろ何かを許したり、認めたり、忘れたりして、
進むということができなければいけない年齢なのだと感じました。

もうこの校舎に来ることはない思って卒業したあの頃の自分へ。
やっと卒業、やっと解放の気持ちで
1粒の涙も流さず、カラカラの卒業式を迎えたことを知っています。
しかし、あなたは自分の選択肢を広げるべく
7年後、ここへ帰ってきます。
学び舎、はいつまで経っても、学び舎だと思える日が
近い将来来ます。

同級生の連絡先を全部消してもいいです。
会いたくなる人はほとんどいません。
同窓会にもいかなくていいです。
花を咲かせたい思い出話なんてないでしょう。

ただ、
この校舎で新たに学ぶことが待っているということ、
これだけは楽しみにしていてほしいです。

中学校に頑張って通い続けてくれてありがとう。
高校生活も、大学生活も、
あなたのおかげで宝物のようなものになっています。
私らの人生わるくない!むしろかなり良い!

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