マーケティングを学ぶ⑤

外部環境分析について

・PEST分析

外部環境の内、事業に何らかの影響を及ぼす要因を把握するフレームワーク

P:政治(Politics)・・・ビジネスを規制する法律や政治動向
E:経済(Economy)・・・経済水準、所得変化、為替、金利
S:社会(Society)・・・人口動態、価値観、流行、習慣
T:技術(Technology)・・・ビジネスに影響を与える技術動向

PEST分析の必要性

ビジネスは、世の中全体の変化「マクロ環境」に大きく影響を受ける。まずは、マーケティングの環境把握として中長期的に自社環境を取り込むマクロ環境を知ることが必要。

PEST分析の目的

中長期的なマクロ環境を分析し、それらが業界にどのような影響を及ぼすのか中長期的に仮説を立てること。

・3C分析

自社の事業に影響するプレーヤーを3つに分類し、KSFを発見するためのフレームワーク

・市場環境(Customer):市場規模、市場の成長性、顧客のニーズ、顧客の消費行動
・競合環境(Competitor):競合各社のシェア、各競合の特徴、参入・代替の脅威、業界のポジション、対象となる競合、今後想定される特徴
・自社環境(Company):理念やビジョン、事業や製品の現状、資本力、透視能力、現有リソース(ヒト・モノ・カネ等)、現有ビジネスの特徴

・SWOT分析

戦略策定やマーケティング戦略を導き出すためのフレームワーク
まずは目標を設定し、目標達成のために必要な要素を各項目で検討する

Strength:活かすべき強みは? → 内部環境
Weekness:克服すべき弱みは? → 内部環境
Opportunity:市場機会はあるか? → 外部環境
Threat:回避すべき脅威は? → 外部環境

OpportunityやThreatは、PEST分析や3C分析などのフレームワークを使い、情報収集を行う。

・クロスSWOT分析

SWOT分析後の各項目の要素を組み合わせて、具体的な戦略をとる。SWOT分析の項目による考えるべき戦略が整理できる。

S×O → 強みを活かし、機会を最大限に活用する戦略
S×T → 強みを活かし、脅威を切り抜けるための戦略
W×O → 弱みによって機会を逃さないための戦略、弱みの克服
W×T → 弱みと脅威による最悪の事態を回避するための戦略

・マーケティング目標の設定

マーケティングで何を達成したいのか目標を定める。マーケティング戦略はマーケティングの目標を達成するために立てられる。

企業の経営目標 → 「収益の最大化」

具体的なマーケティング目標
・売上高
・利益額、利益率
・市場占有率(シェア)
・認知度、イメージ向上

例えば、営業部門 → 製品Aの販売数量の増大
    製造部門 → 製品Aの製造コストの低下
各部門が実行できるレベルまで落とし込む

個人単位で実行できるレベルまで目標を分解する。

①目標は主要な目的から階層分けする
目標:ROI(投資収益率:利益 / 投下資本)の増大
目的:利益を増やす、投下資本を減らす
   → 売上高を増やす、単価を増やす

②目標を優先順位付けする

③目標は数値化する
「ROIを上昇させる」 → 「ROIを20%増大させる」

④現実的な目標を立てる

⑤目標に一貫性を持たせる


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