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最近遊んだ・遊んでるゲームを一気にレビュー(2022年8、9月編①)メジャータイトル編

 ひと月飛ばしの短評レビュー集になります!
 8月はいままでやっていたタイトルを続けてプレイしていることが多かったので9月とまとめて書きます!とはいえ2月あるとさすがに作品も増えたのと、今回少し長めに書いたものもあるので二編に分けて書きます。
 前編のこちらはいわゆるメジャータイトルのレビューです。後編のインディータイトル、フリーゲームは数日中に公開する予定です。

LIVE A LIVE

 リメイク決定から大きな話題になった今作をスーパーファミコン世代ど真ん中で当時もプレイした人間としてプレイさせていただきました。
 正直クリアレビューはもう出そろっていて、評価も「最高のリメイク」ということで固まりつつあると思いますが、私もその多くのレビューと同じように非常にいいリメイクだと感じました!
 演劇的・映画的なセリフ回しや演出が多い今作と豪華声優の演技は最高にかみ合っていましたし、HD-2Dと言う表現形式が物語をゴージャスにしてくれていました。幕末編の映像は衝撃的なまでの美しさでした。
 総じてあらゆる部分から作り手の熱意が溢れていて、それがしっかり作品として成就していました。今作のプロデューサーでありスーパーファミコン版時代にディレクターをされていた時田貴司さんのこのゲームへの思いと、それを支える様々な技術が当時は時代に埋もれた面がある今作を28年かけて再評価させ、ついにトップタイトルの仲間入りを果たした(今回の盛り上がりと現状で世界50万本という売り上げのペースを見ればそう言っていいでしょう)という、その情熱、その物語こそが「伝説のRPG」なのだろうと感じます。この辺りは公式で時田さんが語られていたので、ぜひ動画を見ていただけるといいかと思います。

 リメイクにおける細かい改変も非常にレベルが高いです(戦闘バランスの調整は見事でしたし、ボスを敢えて強くして印象を強くするのもすごいなと唸りました)一部性的な表現やお酒の表現が削除されていて、それをもって否定的なことをいう人も散見されますが、演出の間であったり、時代性のある遊び心であったり、大事なところは絶対譲らないという、リメイクにおいて必要な精神を感じられました。
 
そのような積み重ねの結果として、あの何度も体験したライブアライブのストーリーなのに、またこんなにも、いやむしろあの頃以上に心を揺さぶられることが幾度となくありました。特に功夫編のレイを演じられた上田麗奈さんは本当に素晴らしいですし、彼女の演技を聴いてそろそろゲームにも声の演技への賞が必要になるかな?と感じました。
 また、一話一話は短時間でプレイできるオムニバス形式、ネットミーム化しやすい名言の数々、無数のオマージュなど、過去の作品のリメイクでありながらそのあり方が本当に現代的なクリエイティビティに溢れていて、むしろスーパーファミコン版はオーパーツ的な存在だったのかもしれないとさえ思わされました。
 今から新しくやる方は現代的なRPGとして楽しめますし、スーファミ版をやった方は冗談抜きであの「ライブアライブ」の完成版が遊べる!と思ってプレイしてほしいです。本当に、完成していますから。

DEATH STRANDING

 XBOX Game Pass for PCに来たので遊びました!
 小島秀夫監督の作品は「METAL GEAR SOLID」の一作目以来ということでとても久しぶりだったのですが、めちゃくちゃ面白い!!
 オープンワールドにおける移動という、退屈になりうる行為をゲームにするという発想がまず素晴らしいです。ちょっとした地形の変化や傾斜、荷物の重さや持つ位置が全てサムの動きに影響を与え、それが常に小さなストレスと解決の喜びを与えてくれます。個人的には下り坂で慣性がついて止まらない時の感触が非常に好きです。子どもの頃、下り坂を走ったら止まらなくてあわあわしたり、住んでたアパートの駐車場に書け石でけんけんぱを描いて(いいことじゃないけどね)遊んだり、横断歩道の白いところしか歩かないことに妙にハマったりとか、そういうなぜか移動に変な縛りをつけてそれを楽しんでいた、あの幼い頃の感じを思い出させてくれます
 また、文明の力をゲームの中ですごく感じることができます。橋を作った時、バイクに乗れるようになった時、世界の見え方、距離感が一気に変わる瞬間は本当に感動的です。
 また、このゲームをプレイする他のプレイヤーとの協力のあり方が独特で、まさに現代的な「利他」が表現されています。ポストアポカリプス的な世界観でありながら、それでも人々はその時代に合わせた協力をすることで立ち上がることができるはずだという、非常にスマートなポジティブさを感じる作品です。
 また、フォトリアルな映像や現代のポップミュージックをBGMとして使う方法、そしていわゆる「ムービーゲー」問題に対して非常に面白いアプローチをされていました。個人的に一部のムービーでムービーが再生されているまま視点が動かせるのは素晴らしいアイデアだと感じました。 

ドラゴンクエスト10 目覚めし五つの種族 オフライン

 もともとオンラインとして現在でもサービスが続いているドラゴンクエスト10のそのVer1をオフライン化したもの(現在オンライン版はVer6まで続いています)になります。
 最近はちょっとプレイしていないのですがドラクエ10のオンライン版もプレイしていますし、そもそもドラゴンクエストシリーズのファンであるのでプレイを始めました。
 まだ再序盤しかプレイしていないのですが、あのドラクエ10のキャラたちにボイスがついてまた会えること自体が非常に嬉しいです。特にVer1のストーリーはかなり昔にプレイしたのでそれだけで懐かしさを覚えることができ、非常に楽しくプレイしています。批判されている低等身化も、今オンラインを遊んでいる人への配慮や、オンラインの広大すぎる世界をオフライン作品に落とし込むには必要な対応だったのだと思います。映像は十分に美麗です。また、オフラインの最大の変化として、ドラクエ10の個性豊かな登場人物とパーティーを組んで闘えるというのは本当に魅力的です。
 私は既に知っているものですが、とにかくドラクエ10はストーリーが素晴らしいのでそれをボイス付きで再体験できるのが楽しみですし、皆さんにも体験してほしいものです。
 ただ、カメラの動きとか、戦闘の際のキャラの動き方などなんとなく微妙に子慣れてないというか、ぎこちなさを感じることがあります。UIも伝統的な分、新しい要素との嚙み合わせで少し不便なところも目立つ瞬間があります。なのでそういう細かいストレスが今後長くプレイする際に慣れていって気にならなくなるのか、ストレスの蓄積となっていくのかでこの作品の評価は変わっていくかなと思います。あと、ちょっと高いのもまあそうですしね(オンラインはパッケージ代+月額課金なのでさらにコストかかるのですが)

まあでも、ドラクエっていいよね…。と改めて思える作品なのは間違いないでしょう。本命は来年にDLC扱いで出るVer2なのでそこを待ちつつ楽しんでいきたいです。

おまけ

 今回は私が「ドラゴンクエスト10 目覚めし五つの種族 オフライン」をプレイした配信を紹介します!こちらを見て、ちゃんとドラクエらしさがあることと、いくつかのぎこちなさを感じてもらって、購入の参考にしていただければいいかなと思います。


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