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ビザの闇を乗り越えて、Facebookロンドンオフィスに入るまで(USビザ編)

そこそこの数の人が続きを読みたいと言ってくれていたみたいなので、せっかくなので続きを書くことにします。
FBのオファーを受けるときめてからは、「いやー、いつかは海外で働くのもいいなぁと思っていたけど、こんなに急転直下で決まるとわなぁ。まぁ10月スタートだし、ビザの申請も確か4月だし、のんびりしていればいいだろう。。」とかなんとか思いながら気楽に過ごしていました。
(改めて書くことでもないかもしれませんが、一応書いておくと、日本人が国外で働こうと思ったら働くためのビザ(旅券)が必要になります。日本人には馴染みの薄いビザですが、他の国であれば、例えば国外に旅行にいくのにも旅行用ビザが必要なケースも多々あります。我々の場合だと、来年に迫ったワールドカップの開催地、ロシアなんかに行く場合は旅行用ビザが必要となったりします。閑話休題。)

2月も下旬になったころ、「USビザ申請締め切りが一週間後に迫ってるけど、書類の準備はできてるかね?」というメールがとどきます。もちろん、なんの準備もしていなかったので、何を言っているのかわからないと言った感じで急いでよくよく調べてみると、FBからわざわざビザ申請代行をしてくれる業者が一週間ぐらい前にアサインされていることが判明。彼らにまず書類を送り、確かめてもらってそのままかれらの方からビザを出してもらうみたいな流れであるということがわかりました。。そこでひつような書類を当たらみてみてみると、これがなかなかすぐ揃わなそうなものもあることがわかり慌てふためきました。
とりわけ手こずったのが英語の成績証明書と英語の卒業証明書でした。大学を卒業する前であれば、これらは構内の機械でいつでも何枚でもすぐに手に入れる事ができたのですが、学生証を持ってない今、それは不可能でした。メールで発行をお願いしたところ、郵送であれば数日かかり、締切にはあきらかに間に合わなかったので、万難を排して直接向かうことに。。(本当は大学に久々に行って赤門ラーメンが食べたかった・・・)締切が2月28日だったので26日のお昼休みに大学に行き無事獲得。。その後すぐにすべての書類を揃えて提出を終え、一ヶ月後の3月末には無事

「ビザ書類提出したよ!」

とのメールが代行業者から届きました。本来であれば、この後はのんびり、そわそわビザが出るのを待てばいいのですが、僕はこの時5月に初トライアスロン@ホノルルを控えておりました。実は、ビザ申請中の該当の国への入国はビザの発行に不利益になることがある、という情報を手に入れ、ホノルルトライアスロンに行くかどうか、かなり悩みました。。結構エントリーフィーやら何やら高くついていたので、、結局のところ、まぁ大丈夫だろう(あんまり関係なかったので結果オーライ)ということで出場、無事完走しました。ホノルルトライアスロン、お薦めです!

トライアスロンも無事完走したことだし、ビザの方はどうなっとるんかいな。とここに来て、僕が応募しているH1Bビザという米国ビザについて調べ始めました。H1Bビザについて、詳しくはいろんな解説記事があるのでそちらを参考にしてもらうとして、ざっくり言いますと、

「何らかのスキルを持った人がアメリカで働こうと思ったときに応募するビザで、今では多くのソフトウェアエンジニアがこのビザで米国で働いている」

みたいなビザになります。(かなりざっくり)で、もちろんそこそこの規模の会社の支援を受けての応募なので、そりゃ普通に通るもんだろうと、よくよく調べてみると、これ、書類審査の前に厳正なる抽選があることがわかりました。厳正なる、というのは一切合切その人がどんな人間なのかを無視してのくじ引きになります。(アメリカで修士号を取った人には別ルールあり)今年の場合、19万人が約6万人の枠をめがけて争うという、なかなかの倍率の抽選となったようです。。

ちなみに、よく、同時期話題になったトランプ大統領のビザ政策で不利益を被ることはないの?という質問を受けるのですが、この政策は僕の理解ではざっくりいうと「外からとる人はアメリカ人だけでは賄えないようなハイエンドなスキルを持った人である=高給取りである→抽選じゃなくて給料が高い順にビザを出そう」というものなので、実は日本からエンジニアとして行く場合は大抵の場合ありがたいという話になります。。

さて、トライアスロンのタイムも予想より良かったことだし、まぁ抽選も通るだろう、通ってくれ、通ってください、、と待っていると、

「ビザに関してアップデートがあるから電話をしよう」

明らかに不穏なメールが入りました。
次回、急転直下のUKビザ編です。。。また需要次第。

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