労働専門弁護士へ

色々調べているうちに労働関係のブログを書かれている弁護士が見つかった。
どうやら労働問題専門家らしい。この先生に相談して任せてみることに決めた。

そこで事務所に少し早めに着き、少し待つと小柄な眼鏡を掛けた30か40歳前後の男性が入って名刺を渡してくれた。少し神経質そうだ。

30分しかない、そう思うと僕は資料を出しながら説明をしようとする。

まず、就業規則では。。とそこで、先生が僕の言葉を遮るように手を挙げる。
「待って!で、いつから雇われたのか、そこから」
僕はその先生のキツイ言い方に少々苛立ちを覚えた。
あくまでゲームマスターは私で、私の質問に答えれば良いのだと言わんばかりの雰囲気だ。

とりあえずは大人しく、質問に答える形で説明していく。
雇われたのは4年前。からで。。
で説明が終わると先生は難しそうに腕を組んで答えた。
「この内容では無理ですね、頻度が少なすぎます」と言う。
確かに少し前と違い、機械が刷新されており、緊急対応の頻度は少なかった。年に一度か二度程度だ。

でも、頻度を問われるのはおかしい。
「場所も固定され、実際に緊急対応もある。ひとりで勤務もしていて、厚生労働省の出している、仮眠時間と休憩時間の区分確認表でも頻度に言及はしてません」
と資料を出して言うが明確な答えはなく、返ってきた答えは。
「場所の固定だけじゃ厳しいんですよ、バスの事件などもありましたし」
と言う返事で取り合おうとはしてくれない。
労基ではそう言って無かったと言うと軽く舌打ちをされて無視。

この時は詳しく知らなかったが、バスの交代の運転手が休憩時間もバスから降りられないと訴えた事件だ。この事件はバスの中で自由だったとして、運転手は負けていた。
(実は判決文を良く読むと、場所の固定はバスという仕事上しかたなしとあった。僕の職場はバスではない)

「わかりました帰ります」30分経った。
説明だけでかなりの時間を使っていた。
席を立つ頭の中では疑念と苛立ちが渦巻いていた。
そして弁護士は最後にバカにしたように笑って僕に言った。

「この案件を引き受ける弁護士は相当駄目だと思いますよ」と。

この段階で心を決めた。
「弁護士に頼るわけには行かない、自分で何とかしてやる!!」
こんな奴に5000円払ったのだと無性に後悔した。

後で知ったのですが弁護士と言うのは、見立で答えるそうです。
勝てるか勝てないか、勝てたらいくら取れるか。ですね。
勝てるか勝てないかは、法律上正しいかより、裁判でいかに有利な展開が出来るかなのかも知れません。
ですが、多くの人は裁判で勝てますか?って相談するのでしょうか?法律上どうですかじゃないのでしょうか?
頭ごなしに否定され諦めちゃう人もいるんじゃないでしょうか?
僕には見立てで答えるという弁護士の皆様が理解出来ません。
法律や裁判例で答えて、方法を示す。
引き受けるか引き受けないかはその後。
僕はそうして欲しいなと思います。だって
「法律相談」であって「見立て相談」ではないのですから。

。。。次回へ続く

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