見出し画像

ひゅっけの記録(子どものNOを聞く)

こんにちは。ひゅっけです。
無事3記事目、ということで私の保育観についてお話させていただければと思います。でも、そんなにだらだら喋ることもないので、自分が1番大事にしていることだけを今回は小話程度に喋れればと思ってます。

え?新人教育について喋るって言ったじゃんって?

確かに。でもこれは単行本でよくある「.5巻」みたいな。おまけみたいな。でもこれを読んでおくと少し次の巻の楽しさ増すやつ…みたいな!!

そんな感覚で読んでほしいので文字数も少なめ。だから日誌とは言わずタイトルも敢えて「記録」とさせて頂いております。保育者さんも、同業者さんも、他業種さんもぜひぜひ。






「え〜やだ」

こう言われたとき、なんて返すのが正解でしょうか。保育に精通している皆様、他業種様に教えたってください。

そう!「あ、やだって言った!もういい、やらなくて」ですよね!!やっぱり大人が絶対なので、子どもの否定文など片っ端から否定すべきですよね。私達は是々非々を教える立場なので、嫌だなど言わせません!

….とでも言うとおもいました?私が。

まさか。
心外にも程がある!
私ね、否定を受け入れてこそ本当に子どもとの関わりが始まると思っております。良いことを良いということほど容易いことはありません。しかし、良くないことを受容することはなかなか難しいですし、何より体力を使います。ですが、それをやってこそ初めて「子どもを受け入れた」に値するのです。
ちょっと想像してみてください。



断りたい「ご飯いこ!」に対して

A「ねね!ご飯行こうよ、今週の金曜日さ」
B「あー…いいね。最高。ちょっと調整するわ」
A「うん!またあした連絡頂戴!」
B「明日、ね。ははっ、任せて」

ーーー翌日

A「ねぇどう?行けそう?」
B「あ、えっと。それが、ちょっと厳しくて」
A「え〜、なんで?なんか予定あるの?」(※1
B「そうなの。ちょっと気になってる彼と…デートなの」
A「えーーなにそれ。いいじゃん、断っちゃいなよ」(※2
B「いやぁ、結構リスケした結果金曜日になったから..さ。」
A「なんだ、つまんないの。まぁいいやBじゃなくても友だちいるし。楽しんで」(※3


はいストーーーーーーーーーーーーーーップ!!!!!!!!

これすっごく胸糞悪くないですか?胸糞ポイントを3つ設けたので1つひとつ丁寧に解説というか自論を言っていきますね。ちなみに、これ。私の経験に基づいたフィクションです。こういうこと本当によくあって、断り恐怖症まであります。みんなはこんな友だち持っちゃだめだよ、あんな苦しい経験私だけで十分。

※1)→ほっといて欲しい。詮索しないで欲しい。予定が重なったから断ってるんだよ。そのくらい理解してから話してください。終わり。
※2)→人の予定を簡単にそう言える思考がわかりません。なぜ、人の予定を残すか断るかをお前が判断しているのか、いつから私の秘書になったのか、いつから私のスケジュールを牛耳るようになったのか。説明して。終わり。
※3)→ああいいよ、やめてやるよ。そんな心無い言葉を軽率に言える道徳のないあなたと友だちといるこの時間が無駄だ。終わり。

ということで、解説しましたが本当に嫌なヤツですよね。
これが例えば、お断りを肯定してBのスケジュールを尊重してくれたら話は変わっていましたよね。


本当に人のNOを一度受け入れることができない人って大人げないというか、心狭いというか。なんていうか自分軸でしか生きることができていないというか….はあぁ。


あ。



相手は子どもでも人なので

相手が子どもでも同じことが言えるのではないでしょうか。子どもの意見を取り入れるということは子どもの「NO」を聞くということです。
皆様、よく週案などに「保育者とのコミュニケーションを楽しむ」というような内容を書いているのではないでしょうか。それを掲げているのであれば、子どもの否定や拒否も聞いてください。そこからコミュニケーションは始まるのです。
そう、双方の心地いい着地点を見つける作業を怠ってはならないのです。

これまた自論ですが、お断りを受け入れられたとき人って安心感を覚えると思うのです。「いいよって言ってもらえた」「怒らずにいてくれた」思わず安堵のあまり息が漏れる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この経験を子どもたちにもして欲しいのです。

保育者に「やだ」と言われたけれど「わかりました、ではまた後で声を欠けさせていただきますね」と一言言われるだけで、大人に支配されている感覚から対等に関われる感覚へと移行すると思うのです。
乳幼児期において受容は非常に重要な関わりです。それをどうか丹念に、丁寧に行って行きたいです。私も、皆様も。



例えば(事例)

どうやって受け止めていいか想像し易いように事例を3つ出します。ぜひ明日の保育から使ってみてほしいです。

1:トイレ
保育者「A君、トイレいこう」
A「やだ、まだいかない」
保育者「そうなのね。じゃあまた後で声かけるね。遊んでるときに答えてくれてありがとう」

2:給食
A「これ食べたくない」
保育者「そうか、苦手だよね。先生も苦手なものあるからわかるよ」
A「….。」
保育者「じゃあ他の食べられるものは食べてみようか」
A「うん」
保育者「教えてくれてありがとうね」

3:午睡
保育者「A君、寝れないの?」
A「うん」
保育者「そうか、寝れないのね。A君もお兄さんになってきたんだねぇ。じゃあお布団の上でゆっくりしながら絵本読もうか」
A「いいの?」
保育者「いいよ。その代わり先生とA君の秘密ね!…好きなの持ってきておいで。」


よくやる私の受け止め方です。午睡に関しては賛否両論あるのは重々承知なのですが、私は静かに過ごせるのであればなにしててもOKとしております。
眠くない子に「寝て!」はしんどいですよ?



終わりに

子どもたちも1人の人です。その意見はしっかりと受け止めて次の保育に活かしていくべきです。それこそPDCAサイクルではないでしょうか。子どもはその場で意見をくれます、サイクルをこんなリアルタイムで回せるのは保育の醍醐味です。本当に素敵な仕事だと思います。

まだまだ経験足りない私ですが、上記の事例が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。それによって皆様の心に少しでも余裕が生まれ子どもたちの尊厳が守られるのであれば、どんなに嬉しいことでしょう!

とにかく私が言いたいのは子どもの「NO」は絶対に聞いてということです。

 子どもと楽しく会話しましょう。そしてその子のキャラクターを見抜きましょう。さすれば、ほら。自ずと個々にあった保育ができるようになり、その子の成長を記録として残すその時間さえも尊く思えるに違いありません。

温かくすべての子どもを包み込むことが我々の仕事です。
それをどうか見失わずに。





意外と長くなってしまいました。今日は1日で書き終わりましたよ!!ほめてください。


なんちゃって。



さて明日からまたにぎやかな日々を回していきますか。
今週は発表会があります。歯を食いしばって生きていきますよ。

そんな週もあっていいでしょう。

美しい日々です。


最近プール熱と溶連菌が流行っているそうですので、皆様お体大切にご自愛下さい。



では、また。
明日もご安全に。



ひゅっけ

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?