見出し画像

光沢のある薄い竹紙を手に入れて

京都に、縁側からお邪魔する大好きなお店がある。
西陣テラさん。竹紙、竹紙、竹紙。竹紙だけの専門店。

厚手で繊維がもりもり主張するもの、ツヤっと薄く白く雁皮紙のような、透けたもの。後者のタイプに大胆な書が描かれたものをテラさんではじめて見た時は、墨の黒が紙の光沢と相まって、あまりに美しく、心打たれた。

そこで、私がすぐに作ってみたものは、便箋。とびきり光沢があり薄い竹紙を選び、こんもりと純金で装飾を。ヨーロッパのギルディングのようなイメージをコットンペーパーではなく、竹紙に。

画像1

同じ、光沢があり薄い和紙の雁皮紙との違いは、はっきりと表情豊かに繊維が主張しているところで、そこがとても魅力的で好きだ。
少し高価な便箋。緊張するけれど、大切な方へ。失敗できない紙を使ってのお手紙も、とてもいいものだ。

画像2