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全ての物に命は宿るのは本当だが、だからこそ中古品の購入は気をつけた方が良い

よく、神道では「万物に命は宿る」というアニミズムが有り難がられていて、現在ネット界隈で有名なスピリチュアルでも「物の中にも波動や運気が宿っている」という話があった。
そういう話を聞いて、ふと大学時代でアニミズムの悪い事例(?)のようなものを法学部の女友達から聞かされ、身の毛もよだつような話だったのを思い出す。
当時の私はそのようなオカルトじみたものは信じていなかったし、その話ももしかすると女友達が盛っている気がしないでもなかったが、語り口や温度感からして嘘を言っているとは思えなかった。
そこで今回はその友人の話を基に、メルカリやヤフオク等で中古品を購入する人たちへの注意喚起というか、「こういう事例もあるんだよ」という1つの参考にしていただければ幸いである。

私が大学1年の頃(2005年)の話だが、私が英語会という部活に入った時、1人垢抜けたルックスを持つ華やかな法学部の女子学生A.T(以下A)がいた。
Aとはよく大学の図書館や部室で会うことが多く、いわゆる彼氏彼女ではないが、友人の少ない私が気兼ねなく付き合える1人であり、周囲は何かと囃し立てていた。
もちろん男女の関係があったわけではないが、少なくとも趣味嗜好が合うこともあり、大学2年の4月でお互い疎遠になるまでは頻繁に連絡を取って遊んだりもしていた仲である。
そんな彼女が仲良くなって1ヶ月経った時だろうか、めちゃくちゃ怖い話があったというので何かと思って聞いてみたら、これがとんでもない鳥肌ものだった。

Aには3つ上に兄が居て当時大学4年生だったらしいが、ある日古本屋で絶版となっていたはずの書籍を見つけたらしく、購入して家に持って帰ったらしい。
買った時は何ともなかったものだが、そこから3日くらい経った時、病気1つないはずの健全なAの兄が原因不明の体調不良に襲われて大学を休んだそうだ。
それを訝しんだAは昔から直感力に優れており、いわゆる「霊が見える体質」、すなわち人や物の気を敏感に感じ取る体質だったらしい。
私も霊こそ見えないが、実は気を肌で感じ取ることはできて、例えば心霊スポットのようなところに行くと、それだけで気分が悪くなることがしょっちゅうあった。

Aは他の誰にもこの話はしていなかったらしく、当時同期の中で私にだけこの話をしてくれたということは、私がそういう話を聞いて信じてくれる人だと思っていたのだろう。
話を戻すが、Aの兄は特に高熱があったわけでもないのに青ざめた顔をして唸っていたらしく、原因を聞いたところ「その本」と言って、机の上に置いてある古本を指差した。
Aが目を向けると古本には夥しい怨念というか凄まじい邪気がこもっていたらしく、目にした瞬間思わず口を塞いで本を処分しようとしたが、中々触れなかったそうだ。
そこで一度兄を緊急で病院に連れ行ってもらったが、検査では特に異常はなく、調べ終わる頃にはその念が落ちたのか、元どおりになったらしい。

一方、Aは何とか古本に触り家の外に出すことはできたものの、そこで精根尽き果てたらしく、倒れた後に今度はAが体調不良に襲われたとのことだ。
とはいえ、私はどうにもその話が信じがたいのもあったのか、「あのさあ?今度見に行ってもいい?直接見ないと信じられない」というと、Aは快くOKしてくれた。
Aは実家暮らしだったのと、悪い意味での女々しさがないさっぱりした性格なのもあって、特に私を家に上げることに抵抗はなかったようだ。
玄関先に置いてあった古本を見た瞬間、私も本から凄まじい邪気が発されているのを感じ取って唸りを上げ、やられる前に何とか逃げた

Aが「大丈夫!?」と背中を揺すってくれて何とか戻ったが、余りにも怖いのでAの両親と相談の元その本をお祓いしてもらうことになった。
古本から邪気はなくなったが、その霊媒師の方曰く「この世の者とは思えない死者の怨念のようなものが張り付いていましたので、かなり強めにやらないとこちらがやられそうでした」とのこと。
おそらくは前の持ち主が相当な邪気の持ち主であり、その方の生き霊のようなものが本に宿っていて、気を感じ取ったAの兄・A・私にそれぞれ取り憑こうとしたのではないかと想像された。
無事にお祓いは完了したが、Aの兄が古本屋の店主から聞いたところ、その本を売りに来た人は何やら物騒な感じで見るからに凄まじい殺気を放っていたらしい。

結果的にその古本は「縁起が悪い」ということできちんと供養した後、然るべき処置により無事になくなったが、本当に霊障ってあるんだなというのをまざまと体験した話である。
こういうこともあってか、私は中古品をなるべく買わないようにしている、何故ならば中古品は前の持ち主の気や波動が宿っているからであり、それが少なからず影響するからだ。
よく、「財布はお金持ちから買って貰うのが一番いい」と言われているが、その理由はお金持ちからもらった上等な財布にはそのお金持ちの波動・金運の気が宿っているからである。
それと同じことで、例えば服でも何でも人から貰い受ける場合、その貰い受けるものがきちんとした正しい波動・気が宿ったものかどうかはきちんと確認する必要があるだろう。

万物に命は宿る、それは間違い無いのだが、それが中古品だった場合、あるいは新品でも他者から貰い受けるものである場合はきちんと信頼できる人のものかは注意する必要がある
アニミズムは決していいことばかりではなく、運気を下げてしまうものが紛れ込んでいる可能性もあり、最悪の場合今回の事例のようなことも起こり得るということだ。
信じるか信じないかは個人の判断に委ねられるが、神道は決していいことばかりを教えてくれているわけではないことは肝に命じておくべきだろう。

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