02組+αのメンバーが無印の冒険をやった場合の構成をもう少し深掘りして考えてみる
昨日書いた「02組+αのメンバーが無印の冒険をやったらどうなるかを検証してみた」の記事をもう少し深掘りして考えてみます。
というのも、無印組の冒険は既に『デジモンアドベンチャー:』という形で作られているので、それだったら02組も同じような形にできるんじゃないかなあと。
正直な話、アズマケイさんの「おれとぼくらのあどべんちゃー」や源流世界の「Miracle Maker」やSetunaさんの「Miracle Light」など既に原作より面白い二次創作はたくさん出ているんですよ。
しかも価値観もしっかりしてますしむしろこれらを公式化して欲しいくらいで、漫画版「Vテイマー」を別とすれば「デジモン」って公式よりもファンの二次創作のが面白いんですよね。
一方で、原作の無印や「02」は正直作画的にもバトルの迫力的にも今見るには正直きつい部分が多く、特に「02」はきちんと企画を詰めないまま作ったせいか作り手も苦心しているのが伝わって来ました。
表向きの構成がきちんと決まっていた無印に対して行き当たりばったりでパワーバランスも無茶苦茶だった「02」に対して未だに風当たりの強い人も少なからず居ます。
しかし、近年は「Tri.」「ラスエボ」「02 THE BEGINNING」などによって無印組の株が下がり、逆に02組が有能であるという再評価をする傾向も高まっているようです。
それならば、思い切って02組+αの8人(本宮大輔・井ノ上京・火田伊織・一乗寺賢・本宮ジュン・一乗寺治・秋山遼・四ノ宮リナ)で話を作ってもいいのじゃないかと思います。
(1)ファイル島〜サーバ大陸編
まずここは1クールに圧縮できると思います、ぶっちゃけドラマの質も量も原作の無印って今見直すと結構スカスカで無駄話も多いので、要らない話をどんどん削れば圧縮可能です。
無印の構成と似せるならまず「もう一人のブイモンテイマー」である四ノ宮リナ以外の7人で冒険しますが、無印組とは違って初期はそれぞれ2・2・3という分け方にします。
もちろん本宮姉弟(ブイモンとドルモン)、一乗寺兄弟(ワームモンとインプモン)、そして京・伊織・遼(ホークモン・アルマジモン・モノドラモン)というパーティー分割です。
流石に単独行動は危険なので年上+年下という分け方にし、尚且つ必ず1人か2人はアーマー進化が可能なメンバーを入れておくことでうまくバランスを調整します。
んで、本宮姉弟はファイル島編で強力な道案内人であるなっちゃんを救済し、他メンバーがデジメンタル探索、それがないメンバーは通常進化というルートです。
とはいえ、レオモンとデビモンの辺りまでは成長期だけでも十分に勝ち抜けますが、デビモンに関しては「地上最大の希望」であるサジタリモンのジャッジメントアローで浄化します。
サーバ大陸編は大まかに分けて年上組の超進化がメインですが、その前に「ナノモンの味方化」が必要なので、ここは京と一乗寺兄弟のインテリスーパーハッカー組に活躍していただきます。
その上でエテモンを誰が倒すかという話ですが、デビモンをサジタリモンで一度倒させたので今度はジュン姉ちゃんに倒し、暗黒の浄化を大輔とブイモンにやってもらって大輔は一時的に現実世界に帰還。
大輔が現実世界に帰還した段階で「もう一人のブイモンテイマー」である四ノ宮リナとブイブイに遭遇、ここで最初の大リナフラグが成立すると共に現実世界にやって来たデジモンをエクスブイモンとブイドラモンのコンビで倒しデジタルワールドへ帰還。
後は必要に応じて残ったメンバーの超進化を描き、なっちゃんとナノモンに道案内を任せて一同は現実世界に帰還、お台場編の始まりです。
(2)お台場編〜ダークマスターズ編
ここに関しては流石に2クールくらいかかるでしょうか。
「ディア逆」でやっていたようにまず周辺に被害が出ないようにするために年下組の大輔・京・伊織・賢が次々と現実世界に現れたヴァンデモン軍団をデジタルワールドに強制送還しつつ年上組のジュン・治・遼・リナが市民の避難を誘導します。
そしてヴァンデモンの本拠地に関してはその後京と一乗寺兄弟に任せてもらって大輔たちはとにかく残ったデジモンを相手にしつつ一刻でも早くデジタルワーどへ戻れるようにすることで、原作よりもはるかに早い段階でデジタルワールドへ帰還するという流れです。
ヴァンデモン戦ですが、ここでようやく「奇跡の輝き」であるマグナモンのお披露目とエアロブイドラモンの超進化が描かれ、大輔とリナのブイモンコンビを中心に活躍してもらい、暗黒を浄化することによってヴァンデモンをダークエリアに送ります。
原作との大きな違いで言えば、原作のヴァンデモンは浄化されていないのでそれが怨霊として残ってしまうのですが、本シリーズでは大輔が中心となって浄化するので倒したとしても遺恨は残りません。
次にダークマスターズ編ですが、ここでナノモン・なっちゃん・メタルエテモン・ヴァンデモン・デビモンが大輔たちの案内人・助っ人になってくれるので原作とは大幅に違い支援が充実した状態で戦います。
ここでなすべきことは「おれとぼくらのあどべんちゃー」と同じように暗黒の力の侵食が完了する前に四聖獣とファンロンモンを解放し、暗黒の力を弱めて大輔たちが究極進化できるようにすることです。
ついでに四聖獣とファンロンモンのデジコアを貰うことで古代種デジモンの欠点である「寿命の短さによって進化できない」やマグナモンの欠点であった「爆発的な戦闘力を短期間で消費してしまう」といった欠点を克服します。
こうして万全の態勢が整ったら、後はそれぞれ2人ずつでダークマスターズ軍団を相手取りますが、2人ずつのバディに別れる形にすればバランスとしてもちょうどいいでしょう。
ここで大輔と賢の初ジョグレス+インペリアルドラモンへの究極進化を初披露、ムゲンドラモンをはじめとするメタルエンパイア軍団を一騎当千の感覚であっという間に殲滅します。
メタルシードラモンは遼のジャスティモンと伊織のリヴァイアモン、ピノッキモンは京のグリフォモンとジュンのアルファモン、そしてピエモンは治のベルゼブモンとリナのアルフォースブイドラモンで倒していきます。
古代種デジモンなので無印組の現代種よりもはるかに高いスペックのデジモンが揃っているので、二人一組のバディを組みつつ、大輔と賢以外は普段は組まないであろうコンビにすることで横の関係性も強化です。
アポカリモン戦は言うまでもなく大輔にマグナモンを再臨させることで奇跡の力による暗黒の浄化をするので強制封印ではなく魂を解放し救済しますので胸糞悪いラストにはなりません。
(3)暗黒側との決戦
最後の1クールで暗黒側との決戦ですが、ここでようやく暗黒側であるデーモン・バルバモンを中心とした軍団との決戦であり、ここは当然大輔・賢・リナの3人が中心となってきます。
特にリナとデーモン・バルバモンは「Vテイマー」と「デコード」の再現という意味もあるので、登場が遅かった分存分に活躍していただきましょう。
アルフォースブイドラモンフューチャーモードに関しては大輔の奇跡の輝きとリナのデコードの共鳴によりアルフォースブイドラモンフューチャーモード誕生、デーモンを倒します。
更にバルバモンはここでミレニアモンを繰り出すことにして、ここで一乗寺治・本宮ジュン・秋山遼ら年上組に活躍していただき最後はジャスティモンがミレニアモンと融合し遼は並行世界を渡り歩く番人になるのです。
そして年下組の大輔・京・伊織・賢ら02組とリナには最後の大仕事としてルーチェモンサタンモードとデジモン空間をさらに超えた宇宙での惑星スケールの大決戦が始まります。
ここでインペリアルドラモンファイターモードを解禁、更にはここでロイヤルナイツのオメガモンが特別出張という外部イベントによりインペリアルドラモン・パラディンモードが誕生という流れです。
トドメはオメガソードをサタンモードの丸い球体に刺し、暗黒の力に染まってしまったルーチェモンを大輔を中心とした8人のデジヴァイスの聖なる力を当てることによって救済、暗黒側との戦いに終止符を打ちます。
こんな流れでいかがでしょうか?
まさに「ターゲット〜赤い衝撃〜」の歌詞のごとく「フルスピードで回り始めたストーリー」「忘れられた明日を取り戻しに行くんだ」「熱いバトル起こせ」のままです。
3クール目〜4クール目の強さのインフレがえらいことになってますが、でも実際古代種デジモンぞろいのこの8人なら「02」をやらなくても無印の段階で暗黒側との決戦に持っていけます。
別れる必要は全くないのですが、この構成でも当然「02」までやります、だってそうしないとリナのキャラ描写が希薄なままですから、彼女の内面を深堀りし、また「THE BEGINNING」の大和田ルイとウッコモン、「Tri.」のメイクーモンと芽心も早い段階で救いたいので。
「02」に関しては遼抜きで02組の4人とリナの5人だけでも話が回るようにして、いざとなればジュンと治も投入という流れにすればよろしいかと思います。
とはいえ、大和田ルイくんと芽心のどちらかにデジモンカイザーをやらせるわけにもいかないので、カイザーを別で用意しなきゃいけないというのはありますが(笑)
大事なのは「四聖獣の解放」と「暗黒側との決戦」を先行投資でやっておくことです、そうすれば「02」の冒険が原作と違い超イージーモードになりますので。