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父が命をかけて教えてくれていること

わたしは時々動けなくなる日がありました。
それを「自分の怠け」だと思い、とても苦しんできました。

ですが、今年になってやっとその理由がわかりました。

メニエール病。
放置するとどんどん耳が聞こえなくなる病です。

ご存知の方も多いと思います。
わたしの場合は、頭痛と目眩が酷く何日も寝たきりになることが増えていました。

わたしが住んでいる地域は本当に田舎です。
でも、耳鼻咽喉科には素晴らしいなドクターがいました。
スピッツのマサムネに似ているので、
長い待ち時間も全く苦になりません。笑
でも、本当に混んでいるんです💦

今回は父のこともあり、そのことを告げると、
先生の瞳の色がサッと変わりました。
そしてわたしに言いました。
「ひゅうがさんの体調がまた変わったらいつでも来て良いのです、お薬を変えればいいだけですからね。
お父様とのお時間を楽しんできてくださいね」

たぶんあのクリニックを知っている方ならわかると思いますが、9時から開院してもお昼の時間すらほんの20分くらいしか取れないくらいに混んでいて、
患者さんを看るだけでも大変なのに、そうしたドクターの心遣いに涙が出そうになりました。

耳鼻咽喉科ってエリートなんですよね。
まあ、脳外科や心臓外科なんかもありますけど。
小さい子も来るので本当に優秀な人しかなれないと聞いたことがありました。

そして、そうした人の痛みがわかる先生に診察して貰える自分のラッキーさを本当に嬉しく思いました。

今まで自分はなんて世間知らずだったのだろう。
父のこのことがなければ、気がつけないことがたくさんあることに気がつきました。


これは父が、命をかけて教えてくれていることのひとつだとわたしは思いました。

来世になるかもしれませんが、今度は偉ぶらず、人の痛みがわかる人と結婚しようと思います。
最後まで読んでくれてありがとうございました。