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97日目 ハンマーヘッドから始めよう

漁港の朝市に行ったらハンマーヘッドシャークが水揚げされていた。となりにはマンボウ。妻の母が週末に通っている朝市で野菜やバトウを買って車に積み込んだ。バトウとういうのは的鯛のことで島根の浜田ではバトウのフライが居酒屋の定番である。肉厚の白身でたいへんうまい。結婚してこの地に縁があるまで知らなかったものは多い。ボベご飯、赤天、石見神楽などなど。その場でバトウをフライ用におろしてもらったら「娘の夫が関西から来たんですって言ったらね、安くしてくれたんよ」と。900円が600円になっていた。

海の生物にはまっている息子のためにLINE通話で神戸と中継してあげると「ハンマーヘッドシャークや!」と目を丸くしていた。だよな、こんなの水族館でしか見たことない。

その後、只本屋島根浜田店のメンバーで地域おこし協力隊から浜田市に移住した浅見くんが出店しているマルシェに立ち寄った。日本に数カ所あるという「港の交番」という日本財団の支援でつくられた施設で、手練りのちくわを焼いていた。屋台でクラフトジンジャーエールを買って義母と一緒に飲む。快晴で穏やかな日本海を眺めながら、牛市にある只本屋島根浜田店の棚整理にうかがった。アウトドアアパレルを作っているLAAVさんに挨拶して、3年ほど前に作ったフリーペーパー設置棚に神戸からもってきた新着フリペを置いた。知らないうちにご当地フリペや学生が作った手書き漫画のフリペが増えていて嬉しい。

午後は大田市まで車を飛ばして何年ぶりかの大森町へ。石見銀山の間歩を見学した後、群言堂で「三浦編集室」を発行する三浦類さんと、ヒダカのアイス屋さんで待ち合わせ。「三浦編集室」は以前は「三浦編集長」という紙名だった。東京の文化施設に置いてあるのを見つけた私は、「きっと架空の編集長がいるというコンセプトのフリーペーパーなのだろう」とばかり思っていたのだが、三浦さんは実在していた。初めて対面したのはウェブマガジンgreenz.jpの仕事で群言堂を訪問したときのこと。今朝見たハンマーヘッドシャークではないが「ほんとにいるんですね」と本人に言ったけ。息子が「ハンマーヘッドシャークや!」と叫んだのと同じく「三浦編集長や!」と心なかで叫んでいたのである。

さらに、先月5日に大阪の中津のフリペイベントで一緒に登壇した「はるさん」が運営しているまちライブラリーまで徒歩で。その場所は大森町の実家ななのだそう。大阪の寝屋川からのUターン組。来年は大森町でフリーペーパーのイベントを何かやりたい。

銀山の間歩は、季節に関係なく温度が一定なため通常なら冬に入ると暖かいそうだ。この日は12月にも関わらず18度近くあったため、涼しく感じた。丸1日一緒にいた義母もおつかれだっただろう。

20231210

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