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P.V.L.日記 父子入院16日目 待機

PVL(脳室周囲白質軟化症)から独歩をめざしリハビリ入院、
3歳児と父親が入院という名の合宿生活。
17日から23日は妻と交代中。

5月17日(火)

私は2週間ぶりに自宅で目覚めた。さすがに疲れていたのかソファで寝落ちしていた。昨晩、何を思ったかAmazon Primeで映画「シャイニング」を観始めて途中で寝てしまい、夜中に悪夢にうなされ叫びながら飛び起きた。劇中でジャック・ニコルソンが悪夢を観て叫びながら目覚めたシーンと全く同じである。こちらのほうが映画の本編よりも怖いし、後味が悪い。観る映画の選択を間違えたようだ。たとえばこんな日は川島雄三監督の「喜劇とんかつ一代」を観ればよかったのだ。

16日に、病院のオフィシャルサイトで公表されたので記すが、妻と交代のタイミングでコロナの濃厚接触者となってしまった。病棟で感染者が発生してしまい、日曜と月曜はやや混乱していた。幸い2度の抗原検査では父子ともに「陰性」だったものの1週間の自宅待機対象者に該当し、この一時退院期間に詰め込んだ仕事も全てキャンセルしてオンライン対応に切り換えることになってしまった。いやあ、全く何が起こるかわからない。実は昨日も、入院者全員の検査結果がでるまで病室から出ることができなかった。

病院では感染対策のスクリーニングを徹底して、昨日の午後からリハビリが再開された。土日を外泊しそのまま戻れずにいた入院者を、検査の上で再受け入れするため、未外泊の在院者かつ陰性判定の家族は木金を自宅か外泊で過ごすことになったようだ。接触を減らし院内を総入れ替えして出来るだけ全員がリハビリを受けられるための対策だ。仕方ない。皆この入院のために予定を1年以上前からやりくりしているのだから。病院のスタッフさんの対応には頭が下がる。

午後、仕事をしているところに、病院の妻から報告があった。SDR手術に向けた審議会が25日にあるため、PTでもその観点での施術と診断を実施したと。息子も妻も今日も「陰性」判定だったようで安心した。昨日の朝、抗原検査をするときに鼻腔に検査棒をつっこまれた息子は大泣きするかと思いきや、ケラケラと笑っていてたくましかった。続いて検査棒を突っ込まれた私を見てさらに爆笑していた。元気でよろしい。

予定していた心理診と子どもの歯科検診は延期未定になった。昨晩もお風呂に入ることに抵抗したようだが、何とか21時には就寝できた様子。私も今日は悪夢を見ずに眠りたいと思ったが「シャイニング」を観たせいで無性にキューブリック映画を観たくなり「フルメタルジャケット」に手が伸びた。戦場の映画である、バカか。(続く)



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