見出し画像

56日目 組立から始めよう

今週は変則的に火曜日に奈良の宇陀に行く。移住支援と起業支援の現場である。11月25日には「食と農の図書館マルシェ」が控えているので事前のチェックを色々と。まずは先月買い出しに行って揃えた什器の組み立て。事務局メンバーと3人でパーツ不足がないか確認しながら組み立てる。秋だというのに今日もわりと暑かった。明日から11月!

宇陀には室生地区にイスラエルの彫刻家ダニ・カラヴァンが設計した芸術山上公園というぶっとんだ場所がある。平成9年度に国土庁の支援を受け、過疎対策として「むろうアートアルカディア計画」を策定。村出身の彫刻家井上武吉先生の「森の回廊計画」を礎に、文化芸術の視点からの村づくりを進め、公共事業とアートの融合。奈良県は、地滑り対策の跡地を利用した公園整備を図るために、平成10年度に「わが町の斜面地整備構成プラン」を策定した。というウルトラC級の施策で造成されたミュージアムである。

大地の彫刻といえばイサム・ノグチのモエレ沼公園が有名だがこちらも負けてはいまい。山奥の山林を切り拓いて造られたこの公園は圧巻だ。そして今年は記念事業としてイスラエルのアーティストを招いたイベントを開催の予定だったが紛争により中止となったようだ。こんなところにも影響が及んでいる。

そのダニ・カラヴァンの設計したピラミッド型の山よりも早くに建てられていたのがこの移住支援の事務局のある旧伊那佐文化センターの体育館だ。もう慣れてしまったが最初に見たときは目を疑った。ピラミッドのような三角屋根が裾野まで広がっていて建築としても面白い。さらにこの内部から見ると神秘的なまでの空間が広がっている。以前、宇陀に創業者の生家があるロート製薬が建設し地元自治体に寄贈したものである。ここをもっと活用できたらなと思うが、今は色々あって難しいらしい。例えばビアホール。車が必須の土地柄なのでノンアルコール・ビアホールにするのも面白そうだ。

僕らは2017年にクラウドファンディングで三角形のログハウス型図書館をこの体育館の前に仮設した。地元のNPOがキットを設計した三角ログのモデルハウスを移築して建てた。ピラミッド&ピラミッド。この拠点を活用したイベントは今回で3回目になる。コロナ禍でなかなか実施できない時期が長かったがやっと継続的に実施できそうである。食と農のことに限定した古本を駅前の古本屋さんにセレクトしてもらって300冊揃えた。その活用ももっともっとできると思っている。ピラミッドパワーよ降りてこい。


20231031

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?