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63日目 決算から始めよう

恭子さんが大学で働き始めた。2015年に大学職員を辞して、3ヶ月ほど中間支援法人で働いていた時期があるにせよ、8年近いブランクを経ての復職。職務は以前のボランティア支援室とは違い、バックオフィス関係てま半年、週一日の期間だが職場を持っているのとないのとでは足場が随分違う。博士課程の大学院生としての研究論文も書かないといけないし、ますます忙しくなるようだ。留学をしたいというのでぜひ実現したい。いっそ1年間くらい家族で外国暮らしも面白い!それかなり真剣に考えてみたい事案である。

ふと、忘れてしまうのだが恭子さんはSLEという病気と付き合っていきている。全身性エリトマトーデス。いわゆる膠原病というやつで免疫が自分で自分を過剰に攻撃してしまうのを薬で抑えている。高校時代に発症して随分長い。本人はあっけらかんとしているが一年入院したため高校には4年通っている。紫外線も免疫が活性化するので日焼けはよくない、あまり書くとプライベートなことなので控えるが他に免疫由来でいろいろある。子どもを産むことは命がけだった。私の無自覚な言動で怒らせることもしばしばあって申し訳ない。

偶然なのだが身内にもう1人同じ持病の者がいる。恭子さんが意を決して、持病のことを話してくれたときに、動揺しなかったのはそのおかげだ。たまたまなのだが、たまたまでないのだろう、きっと。パートナーになる予感というものがあるとしたら、私の予感はそれだ。たぶんSLEでしょ?と、聞く前になんとなく予感があった。

午後からは税理士さんと決算の話。5期を終えたユブネのこれからについても相談する。働き方と売り上げと仕事内容の模索は続いている。私も共同代表の山森さんも未就学児の育児の真っ最中。うちは子どものリハビリがあるし、山森さんにも家族の仕事の都合でどうしてもワンオペが多くなる難しさがある。おかげさまで仕事内容はとてもやりたいことに近い。ただもう少し長期間の契約も増やしていきたい。今年は子どもとのリハビリ入院で3月から3月を休ませてもらった。10年ぶりくらいに手持ちの仕事がゼロになる経験をした。恭子さんも職場を持って私の時間割も変わる。

いや、まったくどうなるかね。ユブネで5年。フリーランスで8年やってこれたのが不思議だ。帰宅した恭子さんにそのことを話すと、なるようになるんじゃない?と腹のすわった返答。ま、そうだよな。なんとかしてきたから、なんとかなるだろう。迷ったら、面白いほうへ、だ。

20231107

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