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24日目 バス停から始めよう

住んでいるマンションの同じ部屋に住んでいた人に、朝のバス停で出会うことなんてそうはない。子どもが同じ幼稚園の制服を着ていたことから会話が始まり「お近くですか?」この裏手のマンションです「3階建ての?」はい「ワンフロアー1世帯の?」ええ「そこ、私も住んでたんです!」!!!!しかも聞けば息子と同じすみれ組の子どもさんだった。

不思議なもので、なぜだか今の部屋の様子を全部知られているような気恥ずかしさが芽生えてくる。もちろん、そんなことはないのだが。もうメーカーが作っていない四つ口のガスオーブンありますよね?「あのオーブン、私のときから使えないです」自宅のコンロは「マジックシェフ」がかつて製造していたもので、着火はマッチやライターである。当初は大丈夫なんだろうか?と大家さんやガス業者さんに何度も確認していたが、今では外国ドラマのセットのようで気に入っている。80年代の中頃に外国人向けに作られたちょと変わった造作の部屋は、間取りや通路幅が広くてバリアフリーが必要な息子にはちょうど良いのである。

3階建ての3階で屋根が全部三角屋根のため、吊り下げ型の照明が1つもない。一番高いところで天井3メートル50。トイレが広くて鏡が大きい。お風呂と洗面スペースを挟んだ2つの部屋どちらかもお風呂に出入りでき、洗面の蛇口をは2つ。下置き型のエアコンが全部で4台。ガス栓が部屋にないので冷暖房はもっぱらエアコン。つまり電気代がやばい。キッチンには食洗機もあるのだが、なにせ40年近く前のものである。水道代が怖くて一度も使っていない。そして15年前に中古で買った2万円の洗濯機を使っていたが、この物件には備え付けで「ミーレ」のドラム洗濯機がついていた。定価45万・・・。私ども、洗えれば何でもいいですので。もう、スペックが良いのか悪いかわからなくなってきました。

自宅から200メートル横にスライドしたところに建っている2階建て古民家から引っ越したのは2年前。家探しをしてから1週間でこの家が見つかった。その直前まで住まれていたということになる。そしてまた同じ町内に住んでいる。お互いにタイルパズルのうようにスライド、スライドである。

横スライド200メートルの間に駐車場があるので、車庫の変更の必要がなかった。むしろ、引っ越してからはベランダから駐車場の車が見えるようになった。所在を確認できて安心だ。

バスに乗るといつも一緒に登園してくれるみっちゃんがいた。みっちゃんと手をつなげて嬉しかったのか、今日はバス停を降りてから坂道も園内も1人で歩いて登園。ほんとに嬉しかったんだろうなあ。私はCOCCAで仕事をしていたがパソコンの充電器を家に忘れたことに気付いて、ひとりまたバス停に向かった。

20230929

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