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41日目 自治会から始めよう

大阪の梅田から2時間かけて毎月の自治会に通ったことがある。奈良の村の実家の集会所は家の真裏にあり、70世帯ほどしかないのに自治会はさらに3つにわかれている。父が全体の地区長をしている期間だけ、代わりに出席しろということだった。そんな無茶な。と思うかもしれないが真顔で帰ってこいと言われるし、実際にずっとそうやって遠方から通っている長男は他にもいる。

定例会の内容は次のようなものだ。農業関係の集金、奉仕作業の段取り、年中行事の確認。環境整備。川べりの草刈りでは川の葦を燃やして枯らしたこともあったし、道路際の樹木の枝打ちではフォークリフトに乗せて昇降して切ったこともある。おおらかな自治会なのである。私が毎月通っていた頃は20年に一度の神社の造宮や太鼓台の新造のことも話されていた。

また、仕事で団地暮らしをしたときは、各28棟の棟長会や台ごとの自治会があった。いま住んでいる地域にも自治会はある。じつは来年早々に市の自治会フォーラムの全体進行とワークショップをユブネで担当することになった。約2700もある自治会の役割と持続を考えるフォーラムである。ユブネの山森さんはちょうど自治会の役員が回ってきたばかりで、実感と現実をふまえた運営ができそうだ。私の経験は特殊すぎて全く役に立たないだろう。

朝方、とうわを幼稚園に送り仕事帰りに「雪見だいふく」を買ってくるようせがまれながらCOCCAへ向かい、オンラインで明日の長田取材の打ち合わせ。14時に幼稚園にお迎えにいき自宅で放課後デイに預けてから、市役所へ。自治会フォーラムの打ち合わせを地域活性課さんとコミュニティサポートセンター神戸さんとユブネとで行った後、山森さんと一緒に新開地へ向かった。昨日までmannaさんが公開制作していたメトロこうべのシルクスクリーンの壁画が完成していたのでそこを通りながら「新開地アートひろば」を訪問。

去年まで神戸アートビレッジセンターという名称だった施設は、私が劇団員時代には舞台に立ったことがあるし、稽古場としても何度も通った場所だ。当時は神戸駅から歩いて向かうことが多かった。ある意味私の遅れてきた「青春」を過ごした場所のひとつである。もしかしたら春頃に何か始まるかもしれない。いや始めたい!まずは、ブレストから。そんな大事な打ち合わせなのに連日の左肩痛のため、昨晩は30分おきに目が覚めほとんど寝れていない。体とまぶたが意に反して重い。随分失礼な態度に映ったかも知れない。

仕事終了。今にも倒れそうな体を鼓舞してバスを一つ手前で降り、朝方にとうわと約束していた「雪見だいふく」をコープで買って自宅に帰ると、食卓に空になった「雪見だいふく」が転がっていた。絶句。どうやら、帰宅を待ちきれなくて買いに行ったらしい。私は気絶するように眠った。いや気絶したのかも知れない。

20231016


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