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ギラン・バレー症候群に罹り起きた幻覚 #4

ギラン・バレー症候群という神経の病気に罹りました。ギラン・バレー症候群ではあるあるらしいですが、自分も病気に罹ってからおよそ3週間幻覚が起きていました。なかなか貴重な体験なので興味を持たれる方もいるかと思い、この記事で起きた幻覚のいくつかを紹介したいと思います。

因みに、紹介する幻覚の本当の原因はギラン・バレー症候群なのか、ギラン・バレー症候群治療の過程で使われた鎮静剤や麻酔なのかはわかりません。

幻覚を紹介する記事はこれで終わりです。今までの記事のリンクを下に貼ります。よろしければご覧ください。

まつり

入院して初日の夜のこと、まつりに参加しました。会場は病院の一階で、体育館くらいの広さで舞台のある部屋でした。その舞台そばの壁には、欽ちゃんの仮装大賞の点数表示機のようなものが付いていました。会場へは車椅子に乗せられ看護師(眼鏡女子)に連れて行かれました。自分は舞台の目の前に運ばれました。

舞台の様子ですが、お面を被った兄妹がいました。お面は顔の上半分位を覆う大きさの白く丸い画用紙でできていて、その画用紙にはひとつ大きな黒い円が描かれています。それはまるで鳥よけのように見えました。彼らは瓜のような物を食べています。兄はアトピーで、妹は赤い水玉ワンピースを着ているのが特徴的です。僕を連れてきた看護師は舞台の上のデスクに座りなにか準備中です。

1時間ほど経った頃に、まつりが始まりました。気づけば舞台前には何人か観客がいます。どうやらこのまつりは病室を決めるイベントのようです。舞台そばの壁にある点数表示機には1から順に部屋番号がかかれていました。抽選開始。他の誰よりも先に自分の部屋が決まり、点数表示機のXXXと書かれた場所がくるっと縦に回転し自分の苗字が現れました。おめでとうございます、貴方は特別にXXX号の部屋です。祭りの観客が、僕にあやかろう(運を得よう)と僕の肩や腕にさわりました。

まつりのクライマックスにあの妹が天井にある棒にぶらさがり-----しました。下で観客はビニール傘をさし------しました。どうやら兄妹は病院の守り神のようです。紙吹雪も舞っていました。そして医師の先生が治療頑張れと言い、僕の肩を叩きました。

まつりは終わったのですが、自分はすぐ病室に戻されませんでした。自分がいる場所(舞台の目の前)から見えるそでで、阿波おどりのようなかっこをした男女が痴話喧嘩をしていました。どうやら兄妹の親みたいです。男の方が、家族がこの病院に依存し生活してることを気にしていて、それで良いだ悪いだ二人は言い合っています。僕は隣りにいた男看護師に部屋に行きたい、ここから出たいといいました。理由を聞かれて、痴話喧嘩を見たくないというと、男女なんだから痴話喧嘩くらいしますよ、とのこと。結局、まつり開始を待つ時間以上たったあとに会場から出してくれました。

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