見出し画像

ギラン・バレー症候群に罹り起きた幻覚 #2

ギラン・バレー症候群という神経の病気に罹りました。ギラン・バレー症候群ではあるあるらしいですが、自分も病気に罹ってからおよそ3週間幻覚が起きていました。なかなか貴重な体験なので興味を持たれる方もいるかと思い、この記事で起きた幻覚のいくつかを紹介したいと思います。

因みに、紹介する幻覚の本当の原因はギラン・バレー症候群なのか、ギラン・バレー症候群治療の過程で使われた鎮静剤や麻酔なのかはわかりません。

経管栄養

体が動かず顎を動かしたり飲み込むことができないので、栄養の摂取は主に鼻から胃まで管を入れそこから栄養剤を流し込む経管栄養で行っていました。その経管栄養グッズの見た目がなかなかに変わっていました。

グッズの上から順番に紹介します。下の絵は「いらすとや」からです。

画像1

栄養剤が溜まっているバッグにはよくマッチョマンが描かれていました。ビリー・ヘリントンやダニー・リーです。あと、ところ天の助も描かれていました。今考えるとおかしな話なのですが、マッチョマンに関して当時は、栄養剤メーカーは商品の体が良くなるというイメージと生命力が強そうなマッチョマンが合うと考えパッケージに採用しているのだなと、納得していました。そしてオタクくらいにしか知られていない、つまり知名度の低いこの二人を選んだんだと考えていました。ところ天の助についてはわかりませんでした。

バッグとチューブのつなぎ目は「人の頭」の形をしたキャップが付いていました。その人の頭は緑色か青色でサングラスを掛けヘルメットをかぶっていて叫ぶように大きく口を開けていました。繋がっている様子ですが、バッグの下から首と頭が生え、大きく開けた口からはチューブが出ていました。

点滴筒(あのポタポタ水滴が落ちていく透明の筒です)には、「ガリウム」と書かれた六角柱の金属片が入っていました。それが栄養剤に当たり溶けることで、ガリウムという体に必要な栄養素が体内に入っていくのだなと考えていました。まあ溶ける様子はなかったのですが。

お風呂での睡眠

一日目の夜はお風呂場で寝ました。お風呂場は結構広く小学校の教室くらいの大きさでした。そこには浴槽が2つ床に埋まっていました。お湯がずっと焚かれているのか、部屋の温度や湿度は高かったです。ストレッチャーに乗せられ風呂場の端で寝ました。風呂場で寝るのは病室が決まっていないからだと考えていました。

起きたとき久々によく寝れたと感じました。入院する直前の二晩は病気のせいで熱が出てよく眠れなかったのです。

睡眠薬

入院して一週間は面白い効果のある睡眠薬を使っていました。その薬はただ寝れるようになるだけでなくそれを投与されるや否や視界が20%くらい狭くなるのです。視界の狭くなり方も、上から反時計回りに視界の外側が黒く塗りつぶされるように狭くなり特徴的でした。

それを投与されるとよく眠れました。後に睡眠障害で苦労し、その使われていた薬を再度使いたく、調べてもらったのですが結局名前はわかりませんでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?