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僕が大きなリュックを使う理由

多くの方が外に行くのに何かしらカバンを持たれると思います。自分も持ちます。ただし自分は必ず大きなリュックを持ちます。身体に障害を持った後にいろいろ試したところ、結局大きいリュックが便利だったからです。

この記事ではなぜ大きなリュックを使うかの理由をご紹介します。この記事が体の不自由な方のご参考になれば幸いです。そして体が悪そうなのに妙に大きなカバンを持っている人を見たときの、「なぜ?」の回答になればと思います。(必ずしも同じ理由とは限りませんが。。)

タイトルを見ると、大きなリュックを使うのは僕の希望を詰め込んでいるからと言わんばかりに、爽やかで甘いエッセイが書かれていそうですが、そんなものではなく身体障害者あるあるで埋められた記事となっています。

理由

僕が大きなリュックを使う理由は以下のとおりです。「大きさ」については①持ち物がいっぱい入るから、②物が取り出しやすいからです。「リュック」については③両手があくからです。

①持ち物がいっぱい入る

大きなリュックだと持ち物がいっぱい入ります。病気になり持ち物が増えました。多くの持ち物が入る大きなリュックは便利です。

病気になり持ち歩くようになったものとして以下があります。まず、薬、飲み物です。時間になれば薬を飲まなければいけません。そのための飲み物も必要です。次に、(電車を使うなら)障害者手帳、(外食するなら)麻痺した手でも使える箸、ペットボトルや缶のキャップ開け器、靴べら。病気になり手が不便になったので、それを補う道具も持ち歩いています。

念のために持っていく物も増えました。ティッシュ、タオル、傘、など。健康なときは必要なときに現地調達することもありましたが、今や体力が落ち探し歩くのも億劫です。傘に関しては、健康なときは軽い雨なら傘を使わず走って移動していましたが、今はそんな事もできません。

②物が取り出しやすい

大きいリュックですと、物と物との間に空間ができ易くなるため、物が取り出しやすくなります。自分は握力がほぼないので、物が敷き詰められたところから物を取り出すのは困難です。これが自分が大きなリュックを使う一番の理由です。

③両手があく

リュックは持っても両手があきます。これが何かと便利です。例えば、自分は歩行するのに一本の杖を使います。ずっと片方の手だけで杖を持っているとその腕が疲れるため、よく杖を持ち替えます。両手があくと杖の持ち替えが楽です。別の例として、自分は手の麻痺があるため物を持つとき落とさないよう両手を使います。500mlペットボトル飲料を持つのも両手です。両手があくリュックだとペットボトルの購入などが楽にできます。

大きなリュックはよくあるライフハックかも

体の不自由な方にとって大きなリュックが便利なのは、よくある話なのかもしれません。実は、大きなリュックが便利だというのを、全国から身体障害者が集まる病院に入院中に看護師さんから教えてもらいました

看護師さんが二人いらっしゃって、退院後はこんなカバンが便利だと思うのだけどと、病院で研究しているというリュックを見せてくれました。そのリュックは大きかったです。そして、中には500mlペットボトルが入る位の仕切りが9マス分あり、それぞれ折りたたみ傘やペットボトルが入ってました。そして、ペットボトルはストラップのような伸びるバネで、リュックの外側につながっていました。それは今自分が使っている大きなリュックよりも便利そうでした。荷物がいっぱい入るだけでなく、仕切りのお陰で取りやすさも向上されています。また、ストラップのお陰で、ペットボトルを落としてしまった後も拾いやすくなっています。

退院して日常生活を経験した今となっては、あああれは大変便利なものだったのだなとわかるのですが。当時はそこまで便利さが理解できませんでした。ただ妙にカバンが大きいことが気になりました。病気前の健康なときを想像し、こんな大きなカバンが必要なくらい荷物を持ち歩いていなかったぞと。看護師さんにもこんなにでかいカバンは必要ないと思うと伝えました。

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