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私の気持ちを勝手に決めないで!

生きていると。
知らぬ間に。
自分の気持ちが勝手に決められていることがある。

例えば。

女性だからラーメンよりスイーツが好きだよね!
とか。
お母さんだから子どもが好きだよね!
とか。
愛情深いから動物を飼うのが好きだよね!
とか。

そんな感じ。

でも、私が、そう言っていないなら。
相手が勝手に妄想して、私の気持ちを決めているってことだ。

え?
厳し過ぎる?笑

別に。

誰にも彼にも、一から十まで、私の気持ちを聞いて欲しい。
って、わけではない。

そうして自分だって、自分以外の全ての人の意見を聞く。
なんてことは、できない。

そんなことは不可能だ。
わかってる。

ただ。

私にとって近い存在であればあるほど。
その人は私にとって「その他大勢」とは違う。

だから、大切にする。
気持ちも。
その心も。


例えば、子どもたち。

一緒にどこに行くか、そこで何をするか。
それを決めるにも。
提案はしても決定はしない。
双方の気持ちを聞き合ってから決める。

もちろん。
子ども自身のこととなれば、なおさら。
決定権は、子ども自身にある。
口も出さないし否定もしない。
(肯定の是非については、ここでは割愛。)

それは。
私が子どもたちのことを大切に思っているし、愛しているからだ。


さて。

思考はここでは終わらない。

恋人であった彼に対して。
私は、子どもたちに抱くのと同じような感情を抱いていた。
家族のような近さと愛を感じていた。

もちろん恋人だったからセックスもありの、家族愛だ。

…。
ん???

これ。
夫相手だったら最強じゃん!?笑

もとい。

だから、私は。
彼のしたいことを尊重した。
やりたいと言うことは、やらせてあげたかった。
誘われたら応えたかった。
よっぽど嫌なことや、無理なことは断ったけど。

…。
でも。
そんな要求、なかったな。
頑張れば応えられる欲求ばかりだった。

だから、彼の要求に頑張って応じてきた。

それは。
(皆さんご存知の通り?笑)
私に自分の意志が無かったり。
私が人の決定に従うのが好きだったり。
というわけではなく。
ただただ、彼の望みを叶えたかっただけだ。

公園で泥遊びをする子どもに対して。
目くじら立てて止めさせるわけでもなく。
他の遊びに目を向けさせるわけでもなく。
思う存分、泥遊びさせてあげたい。
そんな気持だった。

なんなら一緒に、泥まみれになって、遊んだ。
ただただ、ものすごく、それが、楽しかった。

だが、どうやら。
裏目に出た。

んじゃないかと思っている。

おそらく、彼は。
私が何をされても、受け入れるんだろうと思っていたに違いない。
言い返したり怒り出したりしないだろうと思っていたに違いない。

ま、その通りだったんだけどさ。笑

でも、それは、弱さからではなかったはずだ。
どちらかと言えば母性愛だった。
少なくとも、はじめのうちは。

いざこざすると、彼は必ず「さくらは○○○だって思ってるってことだよ!」と私の気持ちを勝手に決めつけ、一方的に怒りをぶつけてきた。

「本当は、この事について、どう考えてるの?」とは聞かれなかった。

私の言動を一方的に、彼の気に入らない方向の気持ち故だと決めつけた。

私は。
いざこざがあるたびに。
「本当の気持ちを教えて欲しい」
と。
彼にお願いして聞いてきたつもり、だけど…。
でも。
私側だけの認識だもんね。
つもり、だもんね。
出来てないことも…。

あったかな。


でも。
それでも。

彼を憎む気持ちには、なれない。

悪気があったわけじゃない。
馬鹿みたいに素直な人だった。

だから。

やり方を知らなかっただけなんだと思う。

人を大切にする。
とか。
人を尊重する。
とか。

そういうことの認識が、私と違ったんだろうな。


何をされると、大切に思われていると感じるか。
何をされると、大切にされていないと感じるか。

その辺のこと、もっと話せば良かったのかな。
同じ認識を作れたら良かったのかな。

向き合って話をしてきたつもりだったけど、まだまだ足りなかったのかな。


本当は。
ちゃんと話をしたい。

彼が勝手に決めつけた私の気持ちに対して。
「それは違う」
って、ちゃんと伝えたい。

そうして。
別れるにしても。

やっぱり、誤解されたまま拒絶されているのは、辛い。


くそー!!!

私の気持ちを勝手に決めやがって!!!

って。

憤れる気力があるうちは、大丈夫かもな、私。笑


近しい人ほど。
大切にし合いたい。

自分の気持ちを話して。
相手の話に耳を傾けて。
一生懸命、想いを伝い合って。
信頼し合いたい。

気持ちを伝え合うのを怠けているうちに。
相手が。
もしくは自分が。
突然この世から消えてしまうかもしれない。

その時に悔やまずに済むように。
いま、精一杯、大切にし合いたい。

よね?