見出し画像

(無料200スキ)【医師国家試験の効率的な勉強法】 〜偏差値27から50日で合格した一例〜

国試対策の全てを詰め込みました


こんにちは。マカロニ研修医と申します。突然ですが僕は勉強が嫌いです。全く勉強をしていなかったせいで何度も留年の危機に陥りましたし、CBTは当然60%台でした。反省して5年生からはしっかりと勉強をしようとしたものの,怠惰な性格はそう簡単に変えられるはずもなく、気づけば6年の12月。友人に誘われて受けた模試の成績は偏差値がまさかの27。

偏差値が体温以上あれば受かると言われているにも関わらず、余裕の低体温症。低体温症どころか死後10時間くらい経過してますね。

画像1
人間の体温は死後1時間につき1℃低下します。国試に出ます。


流石に焦って(おそらくこの焦りがなかったら受かっていなかった。)、本気で勉強を始めました。

その結果、本番での成績は必修186点/200点、一般247点/300点とそこそこいい成績を取ることができました。(これはみんこれでの自己採点結果なので厚労省の公式発表とは少しずれています。)

偏差値に直すと55くらい。12月15日時点での模試の成績が偏差値26.8だったので、50日間で偏差値を倍にした計算になります。

同じような境遇の人の参考になるかもしれないので、自分がした勉強を体験談形式で書いていきます。

その次に、これから受ける人のためのロードマップも書いていきます

医学生全員対象の文章になりますが、以下に示す要素の数がいっぱい当てはまっているほど、僕に近い要素が揃っているので、僕が書くやり方との親和性が高くなるはずです。

・数学や理科などの考える系の科目だけ得意 
・コツコツ勉強するよりも試験前にまとめて勉強する方が得意
・暗記科目が死ぬほど苦手
・CBT60%台
・QAssist使用者
・Anki使用者

■PR

本題に入る前に宣伝させていただきます。

マッチングを有利に進められる情報を50000字に纏めた「マッチングがみえる」が250部突破しました(2022/12/24現在)

東京周辺の病院情報を纏めた「病院の情報リスト」も120部突破しました。

どちらも質にこだわって頑張って書きました。
無料部分だけでも見てみてください!

以上,PRでした。では本題にはいります。

■実際に自分がやった勉強

・1年〜4年

 過去問だけで大学の試験を乗り切っていたため、残っている知識はほぼなし。今持っている知識量と比較すると0に近似されます。

・5年

 (理想) 実習で回る科の前にその科の動画を観て予習しQB一周目問題を解く  
 (現実) 何もしませんでした。というか,やる気が起きずに何もできませんでした。

・6年4月〜6年8月

 試験ありの人気病院にマッチするために、ここから頑張りました。
 具体的には4月〜7月でQAssistのメジャー科10科目+救急の動画を観ました。そして該当するQBの1周目問題を解きました。救急を観た理由は多くの病院の採用試験で出るからです。この時点で正答率は6割5分くらい。動画を観たあとできちんと復習をしていれば多分8割くらいいけます。僕は復習嫌いだったのでうろ覚えの知識でQB解かざるを得ず、正答率が低かったです。復習は大事です。。。
 この際,間違えた問題の大事そうな知識をAnkiに入れていました。(これ大事)
 Ankiの使い方は後述します。

 8月に入ってからは病院の試験の過去問を解いていたのでQBほぼ触れませんでした。

・6年9月〜6年11月

 採用試験終わってスッキリしたので9月は遊び呆けていました。ノリで114回国試を解きました。必修が155点、一般が207点と、そこそこの点数を取れてしまったため、ここで完全に気が緩んでしまいました。よくよく考えたらほとんど(メジャーと救急)は一度やったことがある問題なので、正答率は高くなって当然なんです。僕はこの当然の事実に気づきませんでした。いや,気づいていたけど気づかないふりをしていました。
 10月11月も遊び呆けていました。QAssistで小児科を観始めましたが、あまりにモチベが低すぎて2ヶ月かかったのに観終わりませんでした。卒試直前だけ、卒試の過去問解いていました。

・6年12月〜1月14日

「模試で偏差値が体温超えてれば受かる」という噂を聞いていたので、MM模試に申し込みました。自分が予想していた偏差値は38ぐらいだったんですが、26.8という数字が出てびっくりしました。(ほんとはここで偏差値38取って安心して、年明けからヌルヌル勉強して偏差値5上げて受かるつもりだった。)ここで流石に焦って、真剣に計画を建てることにしました。

・この時点(12月15日)で終わっていたもの
QAssist動画→メジャー科目10科目+救急+小児
QB→メジャー科目10科目+救急+小児に加え、準メジャーと公衆衛生。
QBはすべて一周目問題だけです。準メジャーと公衆衛生は動画を観ずに解きました。

準メジャー:麻酔・中毒・医学総論とかその辺。僕が勝手に呼んでるだけです。

流石にすべての範囲をまんべんなく完璧にするのは時間的に厳しいと思ったので、以下のサイトで115回国試の出題範囲と問題数の表を観て、攻略法を練りました。

ここで僕は国試の出題範囲を以下のように5分割して考えました。
右側の数字は115回国試400問中の出題数です。

①メジャー A消化器〜J神経 合計183問/400問
②準メジャー 中毒・救急・麻酔・医学総論・リハ・老年 合計46問/400問
③小児産婦乳腺 合計55問/400問
④マイナー 合計61問/400問
⑤公衆衛生 合計55問/400問

①メジャー
一度動画を観たことがあったため、10日間ほどかけてメインテキストとサブプリントを見比べながらメインテキストの大事そうな部分を覚えていきました。QBベースではなく,テキストベースの勉強ということです。

②準メジャー
出題される問題数も少なく、出てもどうせ他の受験者と正答率に大差ないと感じたため動画は観ませんでした。一周目問題だけ解きました。

③小児産婦乳腺
小児だけ動画観終わっていたので、産婦と乳腺を急いで観ました。観終わったあと、一周目問題を解きました。

④マイナー
通年講座の動画は分量が大きかったので、冬期講習の動画だけ観ることにしました。これが結果的に大当たりでした。あくまで予想ですが、マイナーの細かい知識まで覚えている人は多分受験生の半分くらいしかいません。それに対して国試は9割の人が受かります。「みんなが正解できる定番知識」さえ覚えていればいいので、冬期講習(1科目2h)くらいの理解で十分だと思っています。究極MAP(1科目10-20分)だとほんの少しだけ分量足ないし,マイナー科目は単語の羅列すぎて覚えにくかったので冬季講習だけやりました。QBは一週目問題を解きました。

⑤公衆衛生
ノー勉で解いても直感で7割いけます(これは僕だけでなくほとんどの人が7割いける)が、きちんと勉強すれば9割行ける気がしたので、QAssistで20時間あるmrng先生の動画を1から観ることにしました。結果的にこれもうまくいきました。以前一周目問題だけ解いていたので、その際間違えた問題をもう1周解きました。

・6年1月14日〜国試本番(2月5.6日)

以上の動画を全部観終わり、なおかつ一周目問題を解き終わったのが1月14日。ここで115回国試を解きました。結果は必修151点/200点(合格ラインは160点)、一般214点(合格ラインは209点)。必修は余裕で、一般が危ないかなと思っていたのですが、真逆の結果となりました。ここで大焦りして、QB必修の一周目問題で間違えた問題をもう一度解き直しました。(サラッと書いていますが、本番3週間前に必修受かるレベルに達していないのはかなりメンタル病みました。)

諸々終わったのが1月20日。残り14日間で何ができるかを考えました。

Twitterを調べまくりました。Twitterで医クラの方々が国試に関していろんなことをつぶやいていますよね。一周目問題以外もやれとかやらなくていいとか,究極MAPやれとかやらなくていいとか。人によって言っている事はほんとにまちまちです。なので,個々人の意見に流されずに,「意見の最大公約数」を取りました。それが

「過去問5年分」

これでした。過去問5年分をやらなくていいと言っている医クラの人は1人もいませんでしたので,残り20日間を過去問5年分と心中することに決めました。

ということで、111回国試〜115回国試の全問、つまり5年分2100問を(○がついている問題を含めて)全て解き直しました。全部終わったのが1月30日。○がもともとついていた問題の正解率は95%くらい、△や×がもともとついていた問題の正解率は60%くらいでした。意外と低いですよね、人間の記憶力なんてこんなもんです。間違えた問題は要点となりそうなところだけ復習しました。復習にはAnkiを使いました。間違えた問題の解説の大事そうなところをAnkiにコピペして、隙間時間にAnkiを回して覚えました。ちなみに,間違えた問題は5年分で合計250問くらいでした。
 この間違えた問題250問を1月31日と2月1日でもう一度解き直しました。この時点で△や×は残り90問くらいになっていました。この間違えた問題90問はきっと自分が何回やっても間違える問題なので、QBの解説とか基本事項とかの大事な部分をwordに貼り付けてプリントアウトして、それをQAssistメインテキストやyearnote、レビューブックとかを見ながら覚えました。(本来ならwordではなくAnkiで覚える方がいいのですが,Ankiは少なくとも10日は時間がないと使うメリットがないため、仕方なくこの方法になりました。皆さんはもっと早く対策始めて普通にAnkiを使いましょう。)これに2月2日をまるまる使いました。
 2月3日と2月4日は、この「wordをプリントアウトしたもの」「△や×がついた90問の問題」をひたすら回しました。試験日前日の2月4日18時に、なんとか5年分2100問すべての問題に○をつけることができました笑

ちなみに、「過去問5年分」ではなく「過去問5年分と究極MAP」と主張する人がいますよね。僕も最初はそう思って、究極MAPにも手を出しました。ですが究極MAPはかなり使い手を選ぶので、僕には結局うまく合わなかったので中断しました。これについては後の質問コーナーで詳しく述べます。

当日、最終的に以下のような「そこそこいい成績」を取って合格することができました。ここまでに書いたようないきあたりばったりの勉強でもなんとかなるので、現時点でこの文章を読んでいる皆さんならきっと大丈夫だと思います。

スライド1

■自分の勉強法の反省

・良かった点

僕の勝因となった核の部分なのでかなり大事です。

・過去問5年分を完璧にしたこと
→知識的にもそうだが、何よりも自信につながった。「10日で2100問解いたやつなんて俺以外いねえだろ」と思うことで、国試本番あまり緊張しなかった。あと、国試本番の問題は大部分が5年分の過去問から出ている印象でした。

・マイナーを冬期講習の授業内容だけでクリアできた事
→コスパ最強です。1科目たった2hの授業でマイナー対策できるんです。強くおすすめします。

・なんだかんだメジャーは深い理解ができていた事
→いきあたりばったりのメチャクチャな勉強法でしたが、メジャー科目と小児産婦に関しては動画もしっかり見たしメインテキストもしっかり復習できていました。(6年の4-7月にマッチング対策を兼ねてちゃんとやっといて良かった。)メジャーと産婦(特に産科)は深い理解が必要なので、ここだけはちゃんとやりましょう。

・メジャーを6年の7月までに観終われたこと(一番大事かも)
→一度観ていたおかげで、試験直前の12月に10日間という超短期間でメジャー10科目を総復習することができた

・究極MAPを使いこなせないと判断してすぐにやめたこと
→MAPがクソ、ということではなく、自分に合う教材の取捨選択が大事ということ。合わないと思ったら「やらない」と判断することも大事

・悪かった点

・究極MAPを始めたのが1月中旬だったこと
→年明け直後から始めていたらもっと使いこなせていたかもしれない

・国試本番で受験者全体の正解率90%以上の問題も結構間違えていたこと
→年度にかかわらず(つまり5年分より前も),必修の一周目問題を完璧にしたほうが良い。「みんなが解ける問題を絶対に落とさないこと」は何よりも大事。

・115回国試を解くタイミングが悪かった。
→成績良い人ならいつでも解いていいが、僕みたいな成績悪い人は2週間前とかの「ある程度知識がついてきた時期」に解くことをおすすめします。知識ない段階で解いても悪い成績になってメンタルが悪化します。(必修151点だったので本当に泣きそうでした。)

・メンタル管理ができていなかった。
→成績底辺だったし、模試の成績も悪かったので精神衛生がかなり悪くなりました。メンタル悪化したせいかいい感じだった女子にもフられて辛かったです。何よりコロナのせいで気軽に気分転換できないのがしんどかったですね。「コロナに罹ったら一発アウト」の環境は友達に気軽に会えないので秒でメンタル病みます。勉強時間はたしかに惜しいですが、運動習慣があるといいと思います。友達とzoomで駄弁るのもいいと思います。

■QAssistの使い方<質問にお答え>

・QAssistのサブプリとメインテキストの使い分けは?

・サブプリントとメインテキストの使い分けについて知りたいです。
(サブプリントを暗記用に使用したときに、メインテキストはどのような立ち位置なのでしょうか?動画をみるためのレジュメといった感じでしょうか。)

→自分はサブプリを結局うまく使えませんでした。その上で、「こうしとけばよかったな」というアドバイスとしてお聞きください。ちなみにサブプリ一切使わなくても過去問5年分やれば余裕持って受かります。サブプリを完全に覚えると一般9割以上目指せます。

・メインテキストの立ち位置
→動画をみるためのレジュメ。授業受けながらメモ取る。復習のベースはコレ!!これがないと無理。サブプリより大事。

・サブプリの立ち位置
→暗記用。ただ、結局メインテキストのほうが図表あって見やすいので、サブプリとメインテキストを横において同時に見比べながら使うことをおすすめします。
両者照らし合わせながら、サブプリの覚えていなさそうなところにチェックを付ける→チェックついたところだけ赤シートなどで覚えていく→どうしても覚えられないところはAnkiにブチ込む
って感じですかね。

チェックつけたところだけ覚えるのは、はじめから赤シートでやると、赤字が多すぎてやる気なくなっちゃうからです。(これは俺だけかも。やる気失わないなら最初から赤シートでOK)

覚えられないところだけAnkiにぶち込むっていうのも、Ankiのカード枚数が増殖しすぎないようにするための施策です。

・QAssist勢は授業内容どう復習してるの?

国試に向けてQassistをどのようにして復習されていたのかをご教示いただきたいです🙇‍♂️  「サププリントを活用した」「テキストを繰り返し読んで復習した」等なんでも構いません🙇‍♂️

A
サププリを覚えるのは時間的に無理だったので、サブプリとテキストを並べて、テキストを繰り返し読み込みました。サブプリで大事なところがどこかを調べて,それをメインテキストで再度確認、みたいな感じですね
メインテキストの方が図や表があって頭にすんなり入ってくるので。

7月までにメインテキストでメジャーと救急を受講し終わって、そこから何もせず(恥ずかしい)、12月に10日間かけてメインテキスト読み直しました。
時間的な余裕がある方たちはサブプリントに書いてあることをすべて覚えるつもりでやってもいいと思います。あれ全部覚えたら一般9.5割いけます。

・マイナー科だけMedu4ってどうなの?

・マイナー科はMedu4が良いとよく聞くのですが、マカロニ医学生さんや周りでマイナー科だけMedu4にしてる方はいましたか?

→僕自身はMedu4取ってないし、周りにもマイナー科だけMedu4の人はいませんでした。(ちなみに僕の周りはMedu4使用者とQAssist使用者が半々〜1:2くらいでした)
※2022/12/24追記 「マイナー科だけMedu4」の人が1人だけいました。たしかにわかりやすいと言っていました。

→僕もQAssistのマイナー科はわかりにくくて困っていた (※)ので、「マイナー科は通年講義を観ず、冬期講習だけ観る」という荒業で乗り切りました。つまり、マイナー科の対策を始めたのが残り45日切ってから、って感じですね。12月24日に公開され、観終わったのが年内ギリギリだったのでかなりドキドキでした。ですが、冬期講習(1科目2時間)の内容だけでマイナー科の問題はほとんど解けるので、冬期講習だけでもなんとかなると思います。冬期講習の内容で解けない問題はみんな解けないので合否分けません。マイナー科の問題を通年講座レベルで理解している医学生が9割いるわけがないのです。勘ですが多く見積もっても6-7割でしょう。マイナーはメジャーと違ってうっすい理解で十分なのです。

※マイナー科目がわかりにくく、mrng先生がdisられているのをよく目にしますが、正直あれはmrng先生がわかりにくいとかじゃなく、「マイナー科」という科目自体が教えにくいことに原因があるからだと思います。
mrng先生の公衆衛生は普通にめちゃくちゃわかりやすいです。 (「公衆衛生」が教えやすいからだ、と言われればそれまでですが。)

■QBの使い方<質問にお答え>

・一周目だけ解け

一周目問題は「QBの過去問5年分(明らかな被り、プール問題除く)+メディックメディアが選んだ大事な問題」で構成されています。

個人的な感想としては、前者はかなり大事です。過去問5年分の出題傾向と次の国試の出題傾向はかなり似ています。

ですが後者は古い問題も含まれているので、直近の出題傾向を反映しているかと言われると微妙です。QBは「疾患の網羅性」を大事にしているので「15年前にでた重箱の隅を突くような問題」とかも載っているんです。ここを全部完璧にこなすのはコスパ悪いです。

かといってQB5年分しかやらないのは知識量が足りません。そこで僕は「1周目問題は9割正解すればいい」という結論を出しました。この数字は体感ですが、、一周目問題で9割取れてる人はみんな成績良かったように思います。10割じゃなくて9割でいいんです。頑張りましょう。

そして,一周目問題以外はそもそも全く解かなくていいです。「QBの過去問5年分(明らかな被り、プール問題除く)+メディックメディアが選んだ大事な問題」以外の問題しか載っていないのでやる意味ないです。

・5年分は正答率100%にする

過去問5年分は(過去問5年分以外の)一周目問題の10倍くらい大事です。
繰り返しやって正答率100%を目指しましょう。

大事な順に

  1. 過去問5年分(正答率100%目指す)

  2. (過去問5年分以外の)一周目問題 (正答率90%で良い)

  3. 一周目問題以外(一切やらなくていい)

ですね。一周目問題をやらないのは勇気がいると思いますが,一周目問題以外に手を出してると一周目問題の完成度を高める余裕がなくなります。時間が有り余って困っている人以外は一周目問題だけやりましょう。

・QB一周目問題とテキストの問題、どっち先に解く?

 ・病院実習の回ってる科と並行して、国試の問題を解く予定です。QBの1周目問題かテキストにある問題どちらを先に解こうか迷っています。おすすめはありますか?

→まじでどっちでもいいと思います。強いて言うなら考え方まで説明してくれるテキストにある問題がいいかなと、、。「問題セット」機能使えばやりやすいし。
 あと、並行して解くよりも「その科を回る前」に解くことをおすすめします。動画も同様で、その科回る前に観るべきです。全体像を把握してからその科を回ったほうが理解が進むので。ちなみに僕は忙しかった&やる気でなかったのでこれが一切できませんでした。

・動画を観終わった後どのタイミングでQBを解くべき?

・Q-assistの動画を観終わった後どのタイミングでQBを解くべきだと思いますか。(観るべき動画を全部終わらせてからなのか、分野ごとなのか。また、問題解説編を観ると答えを覚えてしまい、QBで何も考えず解けてしまうので困ってます)

→非常に難しい質問ですね。問題解説編観ると答え覚えてしまいますよね。
僕は分野ごとでやっていました。ただし,観る動画は「疾患解説編」だけです。問題解説編はあんまみませんでした。疾患解説編観る→翌日に復習→1週間後くらいにQB解く→間違えた問題は疾患解説編のメインテキスト(自分のメモ付き)と比較して覚える。自分がやっていた方法でした。

・QBの△の基準はどうされていたか。

その問題からまだ吸収できる箇所がある問題を△にしました

迷って正解した問題
語呂合わせがある問題

などですかね

■Ankiについて<質問にお答え>

Ankiがないと僕は100%落ちています。Anki様様です。
これを見ている人,悪いことは言わないのでAnkiをすぐにインストールしましょう。そして使い方なんてやってれば覚えるのでとりあえず始めましょう。スピードが命。

・なぜAnkiなのか

暗記に一番大事な要素ってなんだと思います?気合い?根性?
確かに気合いや根性も大事ですね。でももっと大事なものがあります。

暗記の真骨頂はinputでもoutputでも、気合や根性でもなく、「recall」(思い出すこと)です。「recall」という「思い出す」作業をいかにタイミングよく持ってこれるかに全てかかっています。

人間は覚えても覚えてもどうせ忘れていくので、「おいおまえ、しばらく経ったしそろそろこれ忘れてるんちゃうか、覚えてるかどうか試すわ」「おおほんまに忘れとったわ。指摘ありがとな」って感じで「忘れた頃に思い出す」ことが大事なんですよね。

Ankiはこの「思い出す」べきタイミングを忘却曲線に沿って提示してくれるので、暗記に最適化しています。めっちゃいいです。「使おうかどうか迷う」時間も無駄なのでとりあえず「Ankiweb」って検索して使い始めましょう。アプリだと有料ですがブラウザだと無料です。

↓Ankiをめちゃくちゃ使いこなしているあめちゃん(https://twitter.com/ganbare_amechan?s=20&t=S0LlG-xLLcfL78KyQcEGKA)さんのためになるツイートです。めっちゃおすすめなのでフォロー推奨です。

もっと詳しいAnkiの使い方は↓見るか,ググってくださいm(_ _)m


・Ankiに関しての質問

同じAnkiユーザーとしての質問です
国試対策を経て、マカロニさんの最終的なカード総枚数はどのくらいになりましたか?また回している時は1日何枚くらいで演習していましたか?
Ankiのおかげでかなり知識量を増やされたんだろうなとお見受けし、上記のような具体的な演習についてが気になりました。(調子に乗って演習カードが多くなりすぎてノルマを達成できず挫折してしまう、というのがAnki初心者によくありがちな例だなと思いまして…)

→最終的なカード枚数は900枚,国試まで残り30日の時点で1日多くて200枚,少なくて30枚。平均120枚くらいでしたね。めちゃくちゃしんどかったです。
あと,先輩からもらったAnki3000枚を当初は回していたのですが,まさに演習カードが多くなりすぎてノルマを達成できず挫折しました。やはり自分で作ったカードじゃないと頭に入りづらいので,全削除して1から作りました。

・実際に使ったAnki見せてほしい(写真付き)

また可能であれば、実際に作ったAnkiカードのスクショなども載せていただけるとAnkiを使ったことがない人もイメージしやすいかなと思いました。

→こちらになります。

画像6
←カード裏面 カード表面→
画像7
←カード表面 カード裏面→

穴埋め形式のAnkiも作れるはずなのですが,自分はこういうソフトに疎いので穴にしたい部分にマイナスボタン「-」を連打することでなんとかしていました。
QBの解説や語呂をコピー→Ankiに貼り付け→隠したいワードを切り取り→そこに「-」連打→カードの裏面に貼り付け
という手順ですね。

■究極MAPは「劇薬」<質問にお答え>

究極MAPは使い方がかなり難しく、使い手を選ぶんですよね。やるなら正月からやってください。あれは3周しないとほとんど意味ないです。自分は1月中旬から始めたので、時間が無くてうまく使いこなせませんでした。

・究極MAPについて詳しく教えて

・究極マップの使用感について気になったので詳しく書いてあると嬉しいなと思いました
良いところ
・全体像わかっている人(一般問題9割取れるレベルの人)からすれば基本的な知識の復習になる
・マジで全く勉強していない人は勉強すべき箇所がわかる
・悪いところ
・上記の反面,成績中位のボリューム層からするとあまりコスパがよくない
具体的には
・3回も観ないといけない
・単語の羅列だけで,周辺知識を言ってくれない箇所もある
・ある程度QB解いていないと何言ってんのかわかんないところがある。

あくまで自分個人の感想としては「究極mapは過去問5年分の下位互換」という感想です。究極mapの3周に30時間かけるより過去問5年分の2周に100時間かけたほうがいいのでは??ということです。

・究極MAPを5年から毎日復習するのってアリ?

今年究極MAPを購入して、2周しました。これを毎日寝る前に一単元ずつ復習するのは意味ありますでしょうか?

A.
QAssistはしっかりやれば一般9割目指せます
MAPは(それ単体では)どれだけ完成度高くても一般8割しか目指せません
マップはあくまで直前(1ヶ月前)の確認のための勉強でいいです
つまり5年の時点で究極MAPを毎日復習、はあまり意味ないです。毎日復習するならむしろQAssistですね

・究極MAPをやる余裕があったらどのようなスケジュールをたてましたか。

→究極MAPそもそもやらないかな、、と思いましたので,そもそもスケジュール立てません。Medu4ユーザーからしたらまた別かもしれない。

■ぼくのかんがえたさいきょうのべんきょうほう

自分の反省を活かして、「成績下位層が6年から余裕持って受かるための勉強法」を書いていきます。成績下位層はCBT75%未満を想定しています。75%以上ある人はもっと余裕で受かります。

※「余裕」であることにこだわるのは、「ギリギリ」だとメンタルがかなりきつくなるからです。余裕ないとマジでしんどいです。
※ QAssist使用者を想定しています。他の人はうまくアレンジしてください。

・6年4月〜6年7月

1.メジャー+小児産婦+救急の動画を観てください
2.観た範囲はしっかり復習する。(翌日にちらっと見返す、位でOKなので必ずやること)
3.該当範囲の一周目問題を解く
4.QBの解説をよんで、大事そうな知識をすべてAnkiに入れる(マジで大事なのでサボらない)
5.Ankiをひたすら回す。

4ヶ月だけだと結構ハードです。メジャー小児産婦救急全部やるのは死ぬほど時間かかります。時間かかりますが,大事なんです。ここが多分一番きついですが頑張ってください。厳しい人は5年の夏くらいから始めてください。

・6年8月

マッチングで試験あるとこ受ける人はその対策してください。
余裕あれば模試も受けられるといいですね。

模試はメディックメディアがおすすめですが,周りの人見て決めましょう。仲良い人みんなTECOM受けてるとかならTECOM受けましょう。比較になるので。そして,復習はそんなガチらなくていいです。模試は悪問もそこそこあるので。正答率高いのに自分が間違えた問題だけ復習する,でOKです。

マッチングも模試もやってなお余裕ある人は遊んでください。人生最後の夏休みです。Ankiだけ回していればどんだけ遊び呆けててもOK。

・6年9月〜6年11月

1.乳腺(すぐ終わる)+公衆衛生の動画を観てください
2.観た範囲はしっかり復習する。(翌日にちらっと見返す、位でOK)
3.該当範囲の一周目問題を解く
4.QBの解説をよんで、大事そうな知識をすべてAnkiに入れる
5.プラスして、準マイナー(中毒・救急・麻酔・医学総論)の1周目問題解く(動画はコスパ悪いので観なくていい)
6.これもQBの解説をよんで、大事そうな知識をすべてAnkiに入れる
7.Ankiをまわす

・6年12月

この時点でマイナー科目と必修を除く全範囲の一周目問題が終わっている筈です。すべての範囲について間違えた問題だけ、もう一度QBを解きましょう。Ankiをきちんと作って回していれば、半分以上は楽々解けるはずです。

同時に模試を1個申し込みましょう。僕はMM模試に申し込みました。周りを見た感じではMM模試が一番本番の難易度に近く、評判良かったです。

12月24日あたりでメディックメディアからマイナー冬期講習が発売されるはずです。それを即買って,観ましょう。1科目2hなので、コスパ神です。
冬期講習受け終わったら1周目問題解きましょう。正直あんま解けない(特に皮膚科の正答率は最初は50パーくらいでした。)ですけど、解けない問題はどうせみんな解けないので気にしないでください。間違えた問題はAnkiにぶち込みましょう。

年内(12/24に発売されてからの1週間)でQBマイナーの一周目を終わらせてください。同時進行で必修の一周目問題(完全ノータッチの問題はそんなに無い。臓器別ちゃんとやってれば残り100問くらいになってるはず)もやってしまいましょう。

・年明け以降〜本番

計画どおり進んでいればこの時点で受かる実力はついている筈ですが、うまくいかないのが人間です。苦手分野があるはずです。1月1日〜5日の5日間は苦手分野の補強に宛ててください。苦手分野ない人はおせちでも食べててください。

1月6日、7日あたりで昨年度の国試を解いてください。順当に行っていれば必修8.5割、一般8割くらいは取れて安心できるはずです。

残りの本番までの時間は過去問5年分をもう一度解いてください。○がついている問題も20問に1問くらい間違えるので良いスクリーニングになるし、簡単な問題にも触れることで精神が安定します。

そして、△と×がついた問題を本番までにメインテキスト等と照らし合わせながら何回も何回も繰り返し解いて、2000問すべてに「○」をつけましょう。

・本番

前日に緊張でねれなくても本番が始まったら集中できます。ねれなくてもあんま気にしないで大丈夫です。

試験前や休み時間に読む用の資料を作って持っていくと良いかもしれません。お守りになります。頑張ってください。

■DMからのその他の質問集

※質問あればDMまでどうぞ。質問箱をやる予定は今のところ無いです。

・どの予備校がいいの?

どの予備校でもいいです。「この予備校じゃないと受からない」「この予備校はダメ」みたいなのは無いです。だってみんな、仕事として本気で教材作っているんだもん。それで受からない訳がない。

ただ、強いて選考基準を挙げるなら
・周りに使っている人が多いか
・サンプル動画観てみて、その先生と相性がいいか

ですかね。講師の顔(イケメン度?)で選んでも全然いいと思います。
僕の周りはQAssistとMedu4が多かったですね。

迷ってる人はQAssistにしましょう(宣伝)
安いし、僕はQAssistのおかげで受かったので多大な恩があります。


・QAssistメインで大丈夫?

「QAssistをメインにやりつつ、QBの1周目問題をやる」で大丈夫でしょうか?

A.
QAssistメインでやりつつ、QBの1周目だけ、で全く問題ないです。QAssistはメジャーと産婦を完璧に理解してください。他の科目は緩い理解でおけです。また、6年の年明けからは「過去問5年分」をやってください。

・過去5年の回数別の「周辺知識」はどこまで覚えるの?

過去5年の回数別の「周辺知識」はどのように勉強されたかアドバイスいただけないでしょうか🙇‍♂️
「選択肢全てを理解する」や、「出題された疾患の重要知識はすべて覚える」などの何か目安があれば教えていただけると幸いです、、!!

A.
選択肢全てを理解するは無理なので、やりませんでした
・正解を自信持って選べる、つまりなんでそれ選んだのか説明できる
・正解選択肢の疾患の重要知識は全て覚える
・QBの解説は全て読み込む

でやりました

Q(続き)
QBの解説は全て読み込む、、、大変そうですが自分もその方法でやってみます、、!🙇‍♂️アドバイスありがとうございます😭

A(続き)
ちょっと言いすぎたかもしれません、、自分も全て読み込むことはできませんでした!「大事そうなところだけ」読むこむのがいいですね。この「大事そうなところ」は問題解いてると分かるようになってきて、取捨選択できるようになります。

・時期ごとの問題演習数は?(写真付き)

・時期ごとの勉強時間や演習のペース(x問/day)などの推移も載っているとよりイメージが沸きやすい気がします

→写真お貼りします。4月から12月はひと月200-700問くらい、1月は3600問くらいでした。1月は死にそうでした。

画像3
画像4
画像5
1月は死にそうでした。



・過去問5年分は直前期より前に解いた方がよろしいでしょうか。

→直前期より前に解いて大丈夫です。直前期より前に解いていようがいまいが,いずれにせよ直前2週間で過去問5年分やるのが最適解なので早いとこやっといて損はないです。国試本番は過去問5年分の延長線上の問題から出ます。ならば早いとこ敵を理解しておくべきです。

・模試はいつ受けるべき?


6年前期から各社模試を行っていますが、12月のMM模試が最初の受験となったのには何か理由があったのでしょうか…?(やはりマッチングがお忙しかったから、それとも必要と思わなかったのか…?)

自分の周囲が不真面目な人間ばかりで,そもそも模試を受ける発想がありませんでした。それに,夏の時点ではまったく勉強が完成しておらず,受けても金と時間の無駄になると判断して,「模試受けるより勉強したほうがいいじゃん!」ってなって模試受けませんでした。(ちなみに現実はマッチング以外ずっと遊んでたので勉強も大してできませんでした。)

・早い段階で模試受けるのはアリ?

早い段階(春メック・テコ1等)から模試を受けることに関しての見解をお伺いしたいです。

ある程度(メジャー小児産婦がQB8割くらい解けるのが目安?)以上勉強が終わっているなら絶対に模試受けた方がいいです。「全国における自分の立ち位置がわかること」「苦手分野がわかること」「試験慣れすること」は丸2日消費しても獲得すべきメリットです。

・マイナーに関して。動画見てないの不安じゃなかった?

冬季講習を視聴するまでの間、動画講義を見ていない・QBに手をつけていないことに対し不安はなかったでしょうか?(それだけ冬季講習に絶大な信頼を置いていたということでしょうか)

めっちゃ不安でした。不安で不安で仕方なかったです。ただそれよりもマイナー以外がヤバすぎてマイナーに手を回せなかったのが大きいですね。最初は冬季講習がいいなんて情報は持っておらず,動画を観ずにQB周回だけで国試に突撃する予定でした。マイナーはできる問題はみんなできるし,できない問題はみんなできないので,その程度の勉強量で耐えるだろうと思っていたのです。
 結果的に冬季講習がとてもいいと言う話を耳にして,冬季講習をとったら大当たりした、という感じですね。冬季講習はとても良く,マイナーを「耐えた」どころかなんなら「得意になった」と言えるレベルにまでなりました。冬季講習様様です。

・私は6年春の時点でマイナー科の動画まで見終わろうと思っていましたが、冬季講習で完成してしまうなら長尺の通年講義を見ても時間の無駄なのでは…!?と思い始め少し悩んでいます。

合格するだけなら通年動画は観なくてもいいかなと正直思います。それよりもメジャー小児産婦の完成度を高める方が個人的にはおすすめです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

最後に一点お願いですが,,
この記事を「良い」と思っていただけたら
TwitterでのRTnoteでのスキをいただきたいです🥺
励みになります。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

以上でございます。
今後も書き足したり修正したりするかも知れません。
質問はDMへどうぞ!

皆さんが国試うまくいくことを願っています。

マカロニ研修医 拝