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シャガールのこと――ジョットとシャガール他(2002)

上野 都美術館シャガール展2002年 についての当時の雑記

思いの外、黒や灰の基調なものの多くある点
  ――追憶にたえず付き添う死と愛

  • 死のweight:革命と墓場 宗教 空気としての死、待機としての死

  • 色の塗りむら 率直さ――ある種の粗野 nes pa boucoup soigneux がむしろ彼の幻想性・詩性(としてのidealな外観)と奇妙に相俟うことにより独特の宗教的享楽感を与える点――ストイシズムと法悦の交錯

まだ憶測1

ジョットへの傾倒――それは一種のanti-humanism(但:きわめて定型的に形而上学史的意味に於ける、つまり反-人間至上主義的意味に於ける)の見いだせる点――頻繁に訪れる動物たち・描く視線
それはある種、anti-キリスト教的、anti-ユダヤ教的ですらあるかも知れぬ(ジョットに於いても然り)
また超脱性――ジョットは遠近法の発展途上の意味に於ける/シャガールは脱遠近法的意味に於ける。
また内在性。

まだ憶測2

絵画上のあらゆる○○"ism" から殆ど等しく距離をとる姿勢
 ex)対キュビズム・ナビ派・表現主義・形而上学絵画etc...

彼自身のidealなもの/homology ないし homologatif なもの
イデオロギーと化する絵画からの自己防衛

かとおもえばそれらのfactorの有効な 彼自身の絵画への[本能的?]注入
 ex)三角形・角錐の平行移動と平行四辺形の置換
  それらの交錯した奥行の生成――マルケの手法?
  円の不確定的で予料的な効果:欠けた月の影による円の暗示・補填etc..
  また一部、形而上絵画風の遠近法の倒錯的手法により
  逆説的に演出される現実感と逃避の感覚‥etc...

いまでこそ、シャガールとジョットとの関係がありふれた定石となっているが、この頃にはまだなんだか、言うのもはばかられていた‥という感情を思い出す
スピリチュアル的にも、今日的には当然のことと言えるのだが

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