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monogokoro

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現実のような空想の短編小説です。
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#フィクションとノンフィクションの間

【お知らせ】monogokoro

音楽とは別に、または関連して、短編小説のような日記のようなストーリーを始めようと思います…

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4年前
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花子さん

「右から3番目のトイレに入ると花子さんが出るんだって!」 怖い話は嫌いなのにわたしはいつ…

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3年前
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いつも缶コーヒーを買っていたのは香りを忘れさせないための魔法だった

朝6時、目覚ましより先に目が覚めた そんなことが現実には一回も起きたことがなかった 二度寝…

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4年前
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エモいで片付ける現代人への賛歌

時代は再び、フィルムカメラの流行を生み出した。 現像するまでわからない、少しだけ荒い表情…

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4年前
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17:36

6号車に乗り、角の席に座る。これが私のルーティンだ。その日も電車はいつもどおりだった。い…

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4年前
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消しゴムを飛ばした放課後

学生生活。今思えばそれがどんなに尊いものだったのか、詩人ではない僕でも感情的になる。 数…

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4年前
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まきちゃんとの思い出

突然ですが今日は音楽の話ではなく昔話をします。 私が幼い頃、近所に20代前半のお姉さんが住んでいました。 当時の私はお姉さんのことを「まきちゃん」と呼んでいました。確か本名は「まき」の入った別の名前だったけど、私はそう呼んでいました。長女である自分にとって上の兄弟というのはとても憧れが強く、まきちゃんがお休みの日にはよく遊んでもらっていました。 まきちゃんとする遊びは少し変わっていて、おままごとやお絵かきというような子どもらしい遊びではなく、近所のスーパーで安売りの野菜を