サイパンへ行った。

僕は学生時代の卒業旅行で、仲間たちとサイパンへ行った。

毎日どんちゃん騒ぎで、クラブやバーみたいなところへも行った。今思うと普通に危険だったとも思う。

最終日のある会場で、最後の晩飯をショーみたいなのを観ながら、食べていた。

お酒も多少入って、ショーに参加する流れになったのだが、その時のMCの方が、
「フロームJAPAN」って何も自己紹介していないのに、よく日本人って分かったってかなり私は驚いた。そして、ほどなくして、少し誇らしくもなった。

今考えれば、テーブルで日本語で話してたのが聞こえてたのかもしれないし、百戦錬磨のMCだろうから、何か雰囲気で分かったのかもしれないが、とにかく僕は嬉しかった。

そのショーは軽いゲームで、僕は決勝戦まで残ったのだが、相手は韓国人だった。
そして、負けた。

そうしたら、韓国人たちはまるで戦争に勝ったかのように喜びむせていて、ああこれが人種か。と僕は人生で初めて思った。

人種による見方は確かにある。
昨今のアメリカでの出来事を鑑みて、
こんなことをふと思った。