絵が描けないことに気が付いた絵描き
当時は毎日のように絵を描いて絵の練習に力を入れていました。
そして、ドラゴンボール超スーパーヒーローを見て楽しい気持ちでピッコロさんを描こうとした時のこと。
ぜんっぜん描けなくて驚いた。あんなに絵の練習をしていたのに。絵が描けなかった。
そして、自分が絵が描けないという自覚をした。
絵の練習を毎日していた
線画の固さや筋肉の曖昧さが気になっていたので毎日ジェスチャードローイングやポーマニで線を引く練習をしていました。いや、したつもりでした。
どれもお手本を見ながら描く練習です。
練習方法は間違ってはいないと思います。
しかし、それだけ練習していてもピッコロさんが全然描けなくて本当に驚きました。
デッサン力はある
デジタルイラストは中学生の頃から10年ほど描いています。
デザイナーを目指そうと思ったので、デッサン教室に通い、専門学校では3DCGを専攻し、デッサンの授業をできるだけ取ってクロッキーも沢山描きました。彫塑や3DCGの立体作品も作り続けていました。
デッサンはこんな腕前。
卒業の時に学校にデッサンを寄付したので学内では上の方の腕前だと思います。
デッサンってとにかく絵を整える描き方なんです。
アタリを取って、面を塗って、削って、そして描き込む。それが私のデッサンの描き方です。
デジタルイラストも便利なもので、線が気に食わなければ簡単に消して引いてを繰り返して絵を整えることができます。
私は今までずっと絵を整えることをしてきたのだと気が付きました。
絵を整える≠絵が描ける
振り返ると、私はずっと絵を整えるように絵を描いてきました。
デッサンが崩れている下書きを整えるように線画を引いて色を塗る。あまり描きませんが、厚塗りと呼ばれる描き方が得意なタイプの絵描きじゃないかなと思います。
だから、デッサン力があっても速写力が鍛えられずに今まで成長したのではないかと考えます。
違う。私が描きたい絵は漫画家のようにいろんなポーズを自由に描く画力の絵。
素早く線を引けるようにクロッキーもかなり描きましたが、あれは見ながら描くもので頭の中で考えて線を描くわけじゃない。
だから私は絵が描けない絵描きになっていたのではないか?
新しく始めた練習
本屋さんでモルフォ人体デッサンの「箱と円筒で描く」を買ってきました。
表紙にこんな言葉が綴られています。
絵をきちんと描けるよう、努力していきます。
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