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未経験からUXRになって半年が経ち、感じること。

未経験からUXR業務を始めて、早半年。実際にUXR業務をやってみてどうなのか?と聞かれることもよくあるので、棚卸しもかねて書き留めようと思う。

これまでにやったこと棚卸し


・関わった案件数:17件
 ※小さなスポットでの参加も含める
・スクリーニングアンケート設計:8件
・モニタリクルーティング:9件(68名)
・ユーザーテストのタスク設計:5件
・オンラインユーザーテストのモデレート:10名
・デプスインタビュー:5名
・ユーザテスト録画より発見点を整理(12名分)
・インタビュー結果の単位化:3件(12名分)
・ユーザーテスト結果より課題一覧を作成:1件
・レポート作成(2件)

所感①. リクルーティングの大変さと可能性

この5ヶ月で着手した業務では、リクルーティングが圧倒的に多い。初心者に依頼しやすく、また手伝いやすい部分。いわゆる誰でもできそうな業務であるとはいえ、個人情報取扱に細心の注意を払いつつ、モニタを含め関係各所とのスケジュール調整をタイムリーに行い、オンラインリサーチであればオンラインmtg用のURLを発行したり…

これ、人力でやるのすごく大変。頻繁に、それなりの人数で調査を行うのであればミスも出かねない。なかなか手間と労力を要する。

UXリサーチをより手軽に、実用的にするという点では、個人情報を心配することなく、対象ターゲットをサクッとリクルーティングしてリサーチを行える(動画も残せる)的な仕組みは、非常にニーズありそうだと感じる。この辺りのサービスはありそうなので、調べてみる。

所感②. 「目的を知る/自分なりの仮説を持つ」ことが大事そう


全ての業務において「目的」が見えないと、なかなか効率が悪いと感じる。

リサーチがちゃんとサービスやプロダクトに活かされるためには、手軽さ、つまりスピードやわかりやすさが命だと思うのだが、目的がはっきりしないと、全ての作業においての細かい判断がつかず(優先順位が付けられず)、結果、かけなくても良い時間をかけてしまう。

今のところスポット業務で案件に入ることが多く、「目的」情報は、きちんとクライアントや既に案件に入っているメンバーに自分からコミュニケーション取らないとわからないことも多い。

そしておそらく、これはまだ肌感だが「何のためにやるのか?」について、クライアント側でも言語化するに至っていない案件も少なくはないのでは、と感じる。

その場合「多分、今はこのフェーズにいて、この調査ではこれがわかったら良いよね」と自分なりの仮説を持って、業務に当たることが必要になると思われる。

必要というか、、、仮説を持って当たった方が(もしくは、目的がわかっていた方が)やっていて楽しい。楽しめるのかどうかは、個人的にはパフォーマンスを出す上で、非常に重要な要素であるので。。。

この辺の「仮説を立てる」センスを磨く上では、リサーチだけでなく、ものを作るデザイン面、また戦略を練るビジネス面にも通じていたほうが良いと思われる。そしてこの辺りは非常に興味があるところなので、もちろんこれからかじっていくところ。

所感③. 「同じ人間として共感できるか」視点の重要性


ユーザテスト/インタビュー中により意味のあるインサイトを得る上で、「同じ人として共感できるのか?」のアンテナを常に貼っておくのが非常に大事であると思えてきた。

そうしないと、そもそも疑問に思わない。深掘りできない。ユーザーの心理が見えない。

だから、モニタを観察することはもちろんなのだが、それをしながら、自分という人間がどう感じているのか、についてもある程度メタに観察できたほうが良いのでは?とも考えている。ある意味、リサーチする側が人間であることの醍醐味であるとも思うし。

そして、そのように自身が人間であることを最大限活かしてインサイトを得ようとするなら、モニタだけでなく、リサーチャー自身にとってもストレスができるだけないタスク設計や、インタビューガイドを作ることが大事。

タスクが複雑で、次はなんだっけ?とあれこれ考えていたら、モニタと自分を観察できない。インタビューガイドがわかりづらくて、いちいちガン見しないといけない場合も同じだ。

そして、タスクやガイドをシンプルにするためには、リサーチを通じて明らかにしたいことが明確にわかっている必要がある。つまり、調査目的がはっきりしている必要がある。

つまるところ、やはり目的にかえるのか。。。

所感④. グループワークの大変さと可能性


複数名のチームで、調査目的について議論したり、調査結果を整理して結論を出す難しさよ。。。

この辺りの難しさについては、まだ全然言語化できていないけれど。オンライン会議ルーツやMiroを使って一度に共有できるものが増えたとしても、それを思考上で調理していく上で、ついていけない人も出るし、というかそもそもみんなが同じものを見れていない印象を受けることがしばしば。「結局よく話す人」の意向で案件が進む、という悲しい結果になりかねない。

この辺りのファシリテーションとか、フレームワークとか、場つくりとかは、すごくニーズも可能性もありそうなので、探求していきたいところ。

所感まとめ


・リクルーティングの大変さと可能性
・「目的を知る/自分なりの仮説を持つ」ことが大事そう
・「同じ人間として共感できるか」視点の重要性
・グループワークの大変さと可能性

大変さと、それに伴う可能性を見つけた5ヶ月、といったところか。
先駆者によるいろんな取り組みや工夫が既にありそうなので、是非とも調べてみたいところ。

筆休め。

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