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オーストリア/ウィーン雪景色、カールス教会周辺と雪をかぶった著名人像めぐり

さて、3週間の大雪のあと、急に気温が下がって雪が溶けてしまったウィーンですが、また寒波が来るとのことで、今回も街の冬景色をご紹介します。

今回カメラを片手にうろうろしたのは、カールス教会周辺。このあたりもカールス広場(Karlsplatz)、オットー・ヴァーグナー(Otto Wagner)設計のカールスプラッツ駅舎、ニューイヤーコンサートで有名な楽友協会(Musikverein)、国立オペラ座(Staatsoper)など、見所がたくさんあります。また、この周辺には銅像が多く、雪をかぶった、いつもと一味違う著名人像もご紹介しますね。

普段は子連れや大学生でにぎわうカールス広場ですが、この日は大雪のためとても静かでした。

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カールス教会を背景に、雪景色のカールス広場。

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お城のように立派なカールス教会。ここは珍しく、内部見学が有料なのだけが少し残念です。

お次は、カールス広場に面したカールスプラッツ駅の駅舎。ユーゲントシュティル様式の芸術家、オットー・ワーグナーの設計です。同じ形の建物が向かい合って立っており、一つは夏場はカフェとして営業しています。内部にはオットー・ワーグナーに関する展示もあります。

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オットー・ワーグナー設計のカールスプラッツ駅舎。現在も利用されています。

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ディテールはこんな感じです。金を使ったデザインが豪華です。

このまま、足を進めて、国立オペラ座の横にあるゲーテ像を見に行ってみました。雪をかぶってとても寒そうです。

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雪が白いひざ掛けみたいに見えます。

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夜はもっと雪が増えていました。難しい顔をしているので、余計寒そうです。

このゲーテ像から、リンク大通りをはさんで向かい合って立っているのが、ゲーテと並ぶ文豪フリードリヒ・フォン・シラー(Friedrich von Schiller)。

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造形美術アカデミー絵画館前に立つシラー像。

ドイツ古典主義を代表するゲーテとシラーですが、生前のこの2人は当初お互いに反感を持ち距離を取っていたのが、次第に打ち解け、友情を深めていったそうです。2人ともあまりウィーンに縁のない作家ですが、こうやって道を挟んでお互いの姿が見られるように配置されているんですね。

最後に、ゲーテ像から程近い、ブルク公園にやってきました。

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有名なモーツァルト像も、この雪では訪れる観光客もいないようです。

ここにはモーツァルト像の他に、皇帝フランツ・ヨーゼフ像があります。前回の記事でフォルクス庭園に像のある皇妃エリザベートの夫ですが、こちらは晩年の苦労人の姿が銅像となっています。

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皇帝フランツ・ヨーゼフの後姿。背景の塔はエリザベート皇后との結婚式を挙げたアウグスティーナ教会。

寒さと雪でなるべく外には出たくない真冬のウィーンですが、オペラや劇場にとってはハイシーズンで、すばらしい演目がたくさんありますし、美術館やカフェで過ごすひと時はこの時期ならではです。冬場のウィーンもいいものですよ。

(2013年2月執筆)

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