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ウィーン近郊セメリングで気軽にスキー

年が明けて早々、矢も盾もたまらずに日帰りでスキーに行って来ました。

ウィーンから一番近いスキー場は、南へ1時間のセメリング(Semmring)。アルプスほど巨大なスキー場というわけではないですが、平日の夜や週末は、ウィーンから日帰りスキーを楽しむ若者が気軽に車を走らせます。

今回はシーズン初滑りとのこともあり、ナイタースキー(夜スキー)を楽しんできました。さすがスキーの本場オーストリア、雪質も最高!リフトの待ち時間もなく、ゲレンデも空いていて、思う存分初滑りを楽しむことができました。誰もいないゲレンデで風を切ってウェーデルンやカービングで滑るのは最高に気持ちがいいです!

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ゲレンデは広く、適度に空いています。

●スキー場とそり滑り一体型ゲレンデ

セメリングはそれほど大きなスキー場ではないですが、それでも山を一気に滑り降りる感じなので、上級者でもかなり滑り応えがあります。オーストリアではスキーヤー8割、スノーボーダー2割と行った感じで、日本のスキー場よりもスキー派が多い印象を受けます。それに何より、日本のスキー場よりずっとずっと空いていて、雪質がいいので、一度オーストリアで滑ってしまうと病み付きになります(笑)。

このスキー場、「ウィーンから一番近い」というのが売りで、色々と楽しいアトラクションを提供しています。中でも珍しいのは、大人も楽しめる本格派そり滑り専用ゲレンデ。スキー客と同じゴンドラで山を一気に頂上まで上がり、そこからそり用専用レーンで一息に滑り降ります。子供連れだけではなく、大人のグループも同心に帰ってスリル満点のそり滑りを満喫していました。

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そりは木製の本格派で、スピードもかなり出ます。皆さんプロテクターを着けて重装備。そり専用レーンは写真のようにライトアップされたトンネルなどに飾られ、遊園地のアトラクションの感覚で楽しめます。

●ヒュッテを満喫

オーストリアでのスキーの楽しみの半分は、ヒュッテでの休憩タイム。スキー用ゲレンデとそり専用レーンどちらからでもアクセスできる位置に、プンチュスタンド(ホットワインの屋台)がありました。みんなホットワインやプンチュで体を温め、しばし一息入れています。

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もっとゆっくり休憩したい場合には、手近な雰囲気のよさげなヒュッテに立ち寄り、腹ごしらえをします。スキー場で食べる定番といえば、ゲアムクヌーデル(Germknödel)!イーストで膨らましたふんわり生地の中には、プルーンのコンポートがとろりとしています。溶かしバターかバニラソースを添えて、上からケシの実の粉をふんだんにかけて、暖かくしていただきます。一緒に飲むのはビールかラドラー(Radler。ビールと炭酸系飲料を混ぜて飲みやすくしたもの)。スポーツしているとアルコールが回りやすいので、飲みすぎに注意!(笑)

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ゲアムクヌーデルと白ビールとラドラー。ヒュッテの内装はハイジに出てきそうな田舎風の雰囲気が伝統的。

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ヒュッテの外観。こんな感じの山小屋風なのが地元民には人気。


●アクセスと営業時間

セメリングへは、ウィーンから電車とバスでもアクセスが可能で、旅行者でも気軽に日帰り旅行を楽しめます。もちろんスキーや靴、そりのレンタルも可能です。日本とは違って、オーストリアのスキーレンタルは最新でエッジがピカピカの板が借りられる上、気に入ったらそのまま購入も可能です。

ナイタースキーの営業時間は18時スタートで、日曜から水曜が21時まで、木曜から土曜は22時までです。もちろん昼も毎日営業しています。セメリング公式サイトはこちら(www.zauberberg.at)。ナイタースキーは近くのシュト-レック(Stuhleck, www.stuhleck.at)でもやっています。

(2012年1月執筆)

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