子褒め～～「こどもの日」に寄せて

今日は「子どもの日」
中高生は，「なんでその日が休日なのか」まるで意識せずにお休みを楽しんでいますが，なぜか「子どもの日」だけはしっかり知っている

さて，昔，「子どもの日」にちなんで書いた「定番」の学級通信があるので紹介します。よかったらお付き合いください。

ここから引用－－

先日，息子ケイくんの授業参観＆学級懇談会へ行って来ました。
担任の先生は，学年主任でいかにもベテランらしく，熱心かつ丁寧
な方でした。
そして，授業中や懇談会のお話の中で，
「子どもたちの良いところをいっぱい見つけよう」
「人間，悪いところはかんたんに見つけられるけれど，
良いところは意識しないと見つけることができない」
と繰り返されていたので，「あっボクと同じだ」と，
嬉しくなってしまいました。

懇談会終了後，その話をすると，先生もニコっとしてくださいました。
あまり学校でのことは話したがらないケイくんが，最近は「○○先生が，こんな話をしていた」と，口にするようになったので，彼も先生のことを気に入っているのかもしれません。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
さて，この先生のお言葉に甘えて（悪のりして？），この場を借
りて，息子ケイくんの良いところみつけをしてみたいと思います。
（もうすぐ「こどもの日」だしね－－－関係ないか？）　　　　　

実は，授業参観をしていて，４つもほめたいことを見つけてしま
い，アッパ（韓国語で「お父さん」）としては，とてもとても嬉しかったのです。

一つ目

　授業は班ごとに教科書読みをくふうしておこなうという＜音読発
表会＞。ケイくんは，野ネズミ役だっけな？なかなかはっきりした
声で感情込めて読むことができました。班の発表ごとの感想でも，
３人から＜ホメ言葉＞をもらえたので，照れていました。　　　

二つ目　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　最初の班の発表後，先生が「何か感想のある人はいる？」と聞き
ましたが，手が上がりません，やはり授業参観で緊張しているので
しょう。「きっと，この場面では」と予感したとおり，「ハイッ！」
と手をあげたのがケイ。その後も手をあげまくっていました。　　
悪のりして，授業の最後に先生が「参観された方，どなたか授業の
感想を言っていただけますか」とたずねたときにまで，手をあげて
「オラの父ちゃんに聞いてください」（クレヨンしんちゃん調）。
これにはマイッタ（この時も，嫌な予感はしたんだけれどね）･･･

三つ目　　

　発表に立つ仲間に声援をおくっていたのはケイだけ。仲の良い子
３人に「○○がんばれぇ」とか「フレーフレー△△」と応援団のフリをつけたり。ひょっとすると，静かに発表を聞きましょうなんて〈約束〉からはずれているかも知れないけれど，ボクは嬉しかった。

四つ目

　発表の時に，となりに立っていた子を，ケイはずーっと気にしていて，彼の順番になると，脇を突っついて知らせたり，読みがつかえるとささやいてあげたりしていました。ボクはこれが一番嬉しかったのです。　

以上４つの〈ホメ言葉〉を，夕食の時にケイに話して聞かせました。　
ケイくんはボクの膝の上で寝たふりをしながらニコニコして聞いていました。ボクも久しぶりに我が子をいっぱいほめてあげて何だかとても気持ちよかったです。

どうです，あなたも誰かを，いっぱいいっぱいほめまくってみませんか。

－－引用終わり。

読み直しながら，今もその時の情景をありありと思いだすことができます。思い出しているボクの顔はきっとニマニマしているでしょう。
ちなみに、ボクは学級通信を配るだけでなく，必ず読み聞かせすることにしています。初めはこんなことを書いて中学生たちに反発されるかなと心配したこともあります。でも，たいていはニマニマしながら聴いてくれます。おもしろいものですね。

我が子にも生徒にもいい思い出をたくさんもらっていたんだなぁと改めて思います。
ありがとう。