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「思春期のからだ」2~保健室から1

● 保健室の先生からのアンサー

 先週の性教育の時間,みんなから出された「もっとくわしく知りたくなった」ことに,保健室のN先生が回答してくださったので紹介します。

Q1.身長って伸びるの? (男子)

A1.あなた方くらいの年は成長期なので伸びます!個人差があるので心配入りません(特に,男子は高校に入ってから伸びることもあります)。ちなみに成長ホルモンの分泌がさかんなのは22時~2時。この間に寝ている状態(爆睡)で分泌(ぶんぴつ)がMAXになります。ただし,成長ホルモンが出ない病気もあります。平均身長を明らかに逸脱(いつだつ)している場合は,病院でホルモン治療(ちりよう)を受けられます。心配な場合は小児科に相談しましょう。
ボクから→成長したい人は,よく眠ることが大切ですね。

Q2.胸が痛くなるのはどうして?(男子)

A2.恋♡?
ボクから→その通り!

Q3.授業の内容が18禁。(男子)

A3.ちょっと恥ずかしい年頃ですが,しっかりと知っておかなければいけない年頃です。
ボクから→知らないと,A先生B先生のように困る確率が高まります。

Q4.声変わりについて教えてください。(男子)

A4.声変わりは二次性徴のひとつであるため,男子にも女子にも起こるものです。声の高さは声帯(せいたい)の長さと関係しています。声帯が短いと声は高く,長いと声が低くなります。女性は二次性徴後も声帯の長さがほとんど変わりません。男性はのどにある
甲状軟骨(こうじようなんこつ)が大きくなるので声帯が長くなり厚みも増します。そのためにも,男子は喉仏(のどぼとけ)が大きくなり目立つようになります。
ボクから→ボクも中学時代よく喉仏をさわっていました(笑)

Q5.最近イライラします。どうしてですか?(女子)

A5.性ホルモンの作用(さよう)で「縄張り意識」や「自意識の主張」が出てきます。もう1つは親からの過剰(かじよう)な期待や干渉(かんしょう)。人間関係や性への不安,進路などがのしかかってくるとイライラが起きやすい。自己表現が反抗的に周囲に向けられやすくなります。
ボクから→「人間は動物だ」ということを忘れてはいけません。「縄張り意識」が強くなる,「自意識の主張」,「親や大人に反抗しがちになる」などは動物が親離れ(独り立ち)するために欠かせない正常な姿です。

Q6.私はすぐイライラしてしまうのですが,あまりイライラせずに笑っていられるようにしたいのです。何か方法はありますか?(女子)

A6.ウソでも良いから「ついてる~」とか「楽しい~」とか口に出して言ってみる。そうすれば脳が勝手に良いことを探し出します。脳科学的にも本当のこと!先生もよく実践(じつせん)しています。あとは人に話すとスッキリすることも。先生はカラオケ♪
ボクから→ボクもイライラしやすいのですが,年を取るにしたがってイライラが減ってきました。単に血の巡り(めぐり)が悪くなっただけかもしれませんが・・・(笑)。若い頃は他人にイライラすると共に,けっこう自分に対してイライラします。こういうイライラは下手にごまかしたり他人のせいにしないで,イライラしない自分になれるように,賢くなったり強くなったりする努力をいっぱい重ねてください。


―― 以上です。実は,生徒からの質問はまだ続きます。長くなったのでここまで。保健室のセンセイ=Nさんはとても若いのですが,実に「さばけた」感じの人で,生徒に親しまれていました。今は故郷に戻ってセンセイを続けていますが,未だに年賀状を送ってくれています。

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