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空想観光学

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空飛ぶクルマがもたらす豊かな社会を未来志向で構想する学びの場。 HAAM研究員チーフのPRODUCER江藤誠晃による記事です。
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#大阪・関西万博

【機上の空論】進む法整備

この図は2年前の2022年4月に開催した【HAAM】空飛ぶクルマ研究室発足記者会見時のプレゼンテーション資料の一部です。 HAAMでは空飛ぶクルマが抱える課題を「技術」「精度」「心理」という「3つの壁」に分類整理し、空飛ぶクルマ×観光の可能性と未来の空を構想する次世代型シンクタンクを目指して「未来社会受容性を向上すること」を目的としました。 詳細は2022/5/8の記事で以下のように解説しています。 その後の動向を振り返ると「技術の壁」即ち「機材」分野における成長は、こ

【機上の空論】インバウンド市場が日本の空飛ぶクルマ市場を活性化させる?

日本航空の動きに注目7月のニュースで注目したのは “万博後すぐに「空飛ぶクルマ」事業化目指す” という日本航空社長の発言です。 ここのところ万博に関してはパビリオン建設の遅れのニュースばかり。開催まで2年をきった今、60カ国予定のうち10分の1という厳しい状況です。原因の資材費高騰と人手不足は簡単に解消できない状況なので心配ですが、万博後の空飛ぶクルマ産業発展に向けた巨大企業トップの発言の背景は探る必要ありです。 世界的インフレとドル高・円安基調が続く限り、空飛ぶクルマの

【機上の空論】オリンピックvs 万博とトレンド予測

2024年と2025年日本における「空飛ぶクルマ」産業の推移は大阪・関西万博が開催される2025年を境に、それまでが紀元前、その後が紀元後であるかのような空気に包まれてきました。 この分野をリードする経済産業省次世代空モビリティ政策室が昨年発表したこのロードマップを一目すればわかるように、我が国における空飛ぶクルマ産業にとって2025年が歴史的通過点となりそうです。 そこで、今回のニュースで最も気になったのが来年パリで開催されるオリンピックにあわせて始まる電動エアタクシー