マネジメント系の本を読みながら思うこと

もし木を切り倒すのに
6時間を与えられたら、
私は最初の4時間を
斧を研ぐのに費やすだろう。


エイブラハム・リンカーンの
有名な言葉ですね。

要約すると
『何事も準備が大事』
ということです。

目先の道具で、手段ありきで
行動してはいけない。

ただこの名言、
視座を高く持つと、
これが全てではないことが分かります。

そもそも木を切り倒す目的は?

ここでは、家を作るため、
材木を手に入れることとしよう。

であれば、買った方が
実は早いし安いのでは?

これはNo、できないとして、
目の前の木を切ることを前提にしてみよう。

それじゃ自分が切ることは前提か?

自分でやらずに、
既に研いだ斧を持った人に
切って貰えばいいのでは?
あるいは、その人がやらなくても、
使ってない時に斧を借りたらいい。

いやいや、目の前には自分1人しかいない。
自分でやるしかないのだとしよう。

では切れ味の悪い斧を使うことは前提か?

実はこないだ買った斧が
倉庫にあるんじゃないか?
4時間研ぐ間にホームセンターに行って
新しい斧を買ってこれるんじゃないか?
そもそも斧って何だ?!童話か!
チェーンソーとか、
木を切る手段はいっぱいあるだろうに。


こんなふうに考えることが、
マネジメントにおいて大切だそうです。
僕が本で読んだのは、
大きな岩壁の乗り越え方だったけど。
(本の答えは、お金稼いで、
ヘリで飛びこせばいんじゃね?でした)

ただ厄介なのは、
錆びついた上司に鈍な部下、
予算も時間も手段も見当たらず、
さぁやれって言われる組織が多いのが常。
だから、みんな嫌になってしまうわけですね。
とりあえず上司は錆つくなや。

こうなると、
やっぱり己を研ぐことからは
避けられそうにない。

アイディア1つで
乗り切れる世の中は無いからだ。

ただし、ここで話は終わらない。
どんな刃を研ぐかが大事だ。

枝葉を切りたければナタの方がいい。
細かな加工をしたければ、
使うのはノミや彫刻刀だ。

大木を切ることが必要なら、
大きな斧が必要だ。

いま、目の前で必要なことは、
大きな斧の刃を研ぐことだろう。

斧のメーカーは問わない。
形も問わない。
古かろうが新しかろうが、
できるか否かが大切だ。

いやしかし、自分はそんな斧持ってない。
なので、斧を手に入れるところから
始めないといけない。

これもまた、よくあることだ。
そうすると、人から借りたり、
買う場所を教えてもらったり、
手に入る手段を探さなければならない。

うーん、こうなると話が戻ってこないか?

自分でやる意味って何ってところに。
前提はそもそも合っているのか?



言いたいことを纏めるとこうだ。

できることは多いに越したことはない。
その中から研ぎたい刃を研いでいこう。
日々、研鑽に励もうってこと。

上司は錆びるな。
決して定義を誤るな。
刃の研ぎ方と必要なものが手に入る手段くらい
持っておけってことだ。

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