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教祖なりきりゲー Cult of the Lamb

説明不要の大人気かわいい残酷系カルト教団運営シミュレーター。かなり面白かったです。日本語もばっちりで大変ありがたや。

やめ時がわからん感じで、結構長いことやってました。1回目は資源や食料の集め具合を間違えて、ゲーム内2週間ぐらい経った頃に仕切り直しました。信者の反乱こわいよう。

Cult of the Lambはこんなゲーム

恐ろしげな儀式っぽい場所に放り出され、その辺にいる人に話しかけても邪険にされて、前に進むしかない子羊さんの姿からゲームが始まります。出口もないので仕方なく前方に歩いていくと、やっぱり生贄にされるじゃないですかヤダー!!!!…と思ったら、突然辺りが明るくなりました。目の前には鎖につながれたやっぱり恐ろしげな大きい人がいます。生き返らせてやるから信者を増やして我を解放するのだと言われた子羊は処刑場で復活し、並み居る敵を倒してカルトの根城を脱出しました。そこに現れた仲間らしきネズミに導かれて、神を封じた4つのカルト教団を打ち倒すべく、子羊は自ら教団を率いることになるのです。あなたのもとに集う迷える子羊たちを様々な手段で飼い慣らし、利用しながら、目的を果たそうではありませんか――

っていう感じだった。気がする。
各親分を倒す道中だったり、人身売買だったりで増やした信者にごはんを作ってあげ、(序盤は)排泄物をお片付けし、教団の真理を説き、各種儀式を行う代わりに祈りパワーや労働や命を含む捧げものを受け取ってコミュニティと自身の強さを発展させて成り上がるゲーム。
私は根が小心者だもんですからあんまし(あんまし)生贄にしたり重婚したりしなかったんですけど、教団同様信者も所有物ぐらいの扱いなのでかなりモラル的にアレな扱いができます。謎肉(婉曲)食わせたりとか。
と言っても、こんないい加減な宗教に救いを求めるような人たちですから、当然不安定。ちょっとおだてれば扱いやすくなる半面、すぐにご機嫌を損ねて反乱を起こしたりします。なんといっても自分で出したものの始末もできないような人々ですし。自発的に穴掘ってそこにするとかしないからカルトに搾取されるんやぞそういうとこやぞ。
アクション苦手の民にはボス戦以外の雑魚敵も戦闘はそれなりにしんどかったです。まあここは後述。

Cult of the Lamb、ここがいい

・かわいい
かわいい。かわいいのでモラル的にアレすぎるのも何となく覆い隠されてていい。看板的なものをピンク色にラッピングしたら裏でどす黒いことしててもわかんないぞ☆みたいな感じでいい(毒。
私はそういう趣味はないので信者に頼まれるクエスト以外ではやりませんでしたが、出したものを料理して食料にすることもできます。他にも雑草とか信者の肉とか腐った魚とかけっこうひどいけどかわいいから許される。

うん、かわいい。こういうテイストに弱い

・ぬるくない
教団運営も戦闘も一人でやらねばなりません。戦闘は信者や資源や食料や資金獲得にも必要だから疎かにもできず、さりとて戦闘にかまけて本拠地をお留守にしていると、信者がお腹を空かせたり信仰に疑問を持っちゃったりして反乱起こしちゃうしでけっこうバランスが大変。戦闘そのものも、中盤以降脳筋では攻略できなくなってくるので歯ごたえがありました。戦闘の感じはHyper Light Drifterに似てるかも。そしてあのゲームよりは手心が加えられていて血を吐くほどではない。
・背徳みが楽しい
教祖だからだれとでも好きなだけ結婚していいとか、教祖だから生贄もバンバンやっちゃっていいとか、うまいことなだめたりすかしたりして搾取の限りを尽くすとか、おおよそ日常生活では絶対やらんことが正当化される後ろめたさがよい。と言っても、私は基本的に自分からめんどくさくなる方向には進めないので、さほど悪虐の限りを尽くすようなことはしませんでした。けっこう食料は最後の方までカツカツしてたから、雑草も喜んで食うようにしたぐらいかな。お葬式もちゃんとやってたしな。
そういう意味では私はあまりこのゲームに向いてなかったのではないかという気はせんでもない。
・サブゲームが本編か?ぐらい楽しい
途中からKnucklebonesというダイスゲームが遊べるようになるんですけど、ややこしいカードゲームと違ってものすごく単純なルールでかなり楽しかったです。各対戦相手に初回で勝つとアイテムが手に入るので、ある程度プレイが必要で、なおかつこのシンプルさはすごくいいなと思いました。

タイトル画面まで用意されている
よく練られたシンプルゲーム。BGMもすごくよい。

Cult of the Lamb、ここが残念

・武器選ばせてほしかったの
ダンジョンに入ると、最初の部屋に用意されている武器と呪い(魔法的なやつだからまじないと読んでいた)を受け取ってから先に進むんですけども、その武器がランダムなんですね。私の場合、一発は重いけど攻撃速度がめちゃめちゃ遅い戦槌とものすごく相性悪くて、そして後半になればなるほど戦槌が出る確率が高くて、雑魚戦で死に戻りすることが多々ありました。死に戻りすると信心度合い下がっちゃうから嫌なのよう。途中途中で2回ぐらい少し攻撃力が上がったり違う効果がついてたりする武器または呪いを持ち替えるチャンスはあるんですけど、また戦槌かい!?!!?!!???!っていうことも少なくなくて、最初ぐらいは好きな武器選ばせてもらえんかなーってすごく思いました。重さと速さのバランスが取れた斧が好きな脳筋にはつらかった。(最後の方は入口で戦槌出たら帰ってたんだけど、また出たりしてめんどくさかったことも付け加えておく)
・いろいろな回収がちょっと面倒
居住地を発展させるには信者の祈りパワーが必要になり、その祈りパワーは信者本人だったり、色々な設備から集められるようになっています。なっているんだけど、ゲーム内10日ぐらいで老衰で死んじゃう信者の皆さんのお墓とか、最低でもクリアには20個必要になる信者の寝床(集められるようになるのは最大強化したあとだからしなくてもいいけど、最大強化すると壊れなくなるので便利)とかから一個一個集めるのは結構めんどくさくてですね、終盤はもうええわ面倒だしってなりがちでした。信者本人も1日に1度、祝福を授けてあげたりお金で釣ったりヨメにはちゅーしたりして信者レベルと祈りパワーを稼ぐのですが、まあそれもやっぱり最後の方はめんどくさくなっちゃっておざなりにしてしまいました。ゲーム自体よりも私の性格の残念さと言ってもいいかもしれない。作業嫌いなんだよぼく。
・UIがところどころやりづらい
建造物の設計図や信者のスキンやダンジョン内のバフを決めるタロットカードなんかを見つけた時に、一覧を閉じるボタンが統一されてなくてちょっとまごまごしました。どっちでも閉じられるようにするか、キャンセルで統一してもらえると快適なんだけどな。

まとめ

・ヒットするのも納得のよいゲーム
・ローカライズもバッチリ
・リプレイ性は若干少なめかもしれない
・アクション苦手勢は充分苦しめる
・もうちょっとストーリーがあってもよかった気はするが
・無料アップデートの予定があるので楽しみです
・Death Trashよりはマイルドで低頻度だがゲロ注意

私はウィンターセールで入手しましたが、プロパーでも惜しくはないお値段ではないかと思います。戦闘が苦手すぎたせいで色々カンストして初回クリアまで25時間ぐらいかかっているしな。気になってる方はぜひどうぞ。

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