子どもを守る!LINEからSignalアプリへ
【1】メッセージアプリ業界に起きている世界的な変化
巷では風の時代、目に見えないモノ、情報等が重要になる時代がはじまったとされる2021年。
まさに何かの風が吹いているかのようなメッセージアプリという、情報の中でも重要な「言葉」を発するツールに世界的な変化が起きています。
日本ではLINEの個人情報漏洩リスクがわかり総務省が公的利用を停止するなど話題になっていますが、同じように今世界でもWhatsAppという最もユーザ人口の多いメッセージアプリのプライバシー問題がおき、より安全性の高いメッセージアプリSignalへの移行が進んでいます。
こうした流れは、すべて2021年から活性化しています。
その主な要因は次の3点。
ここ2021年から まさに風がふいているような、世界的な変化の流れです。
そんなタグも生まれて大手企業もLINEを使ったコミュニケーショ活動を辞めはじめました。
この記事では、
Vol1. LINEをインストールすることで流出する可能性ある個人情報が何か?を知る確認方法
から お伝えし
安全とされるSignalの機能や利用方法についてご説明してゆきます。
LINEの継続利用に不安があるけれども、みんながつかっているから、、という方々が、少しでもSignalへ移行するハードルが減り、ユーザ数が増えることで移行しやすくなればと思います。
【2】iPhoneでアプリで個人情報提供内容を確認する方法
■前提
・こちらの確認方法は、iPhone利用者のみとなってます。(Appleは利用者のプライバシー対策を戦略的に行ないはじめています)
・2020年12月15日以降にリリースしたアプリ、または更新したアプリのみ情報開示しています。(2021年4月現在 だいぶ出揃ってます)
■1.App Storeを開く
iPhoneでAppStoreアイコンをクリックし開いてください
■2.個人情報の取得内容を確認したいアプリを検索して選択
*ここではLINEを選択しています。(2021.4月時点)
■3.下の方にスクロール「Appのプライバシー」が表示される
次の情報が表示されます
①トラッキングに使用される情報
②トラッキング使用で示された情報と紐付けで取得されることに同意している情報
*ここではLINEを選択しています。(2021.4月時点)
■4.取得されるデータの名前の箇所をクリック
さらに詳しい取得内容がわかります。
*ここでは、LINEのトラッキングに使用されるデータ "ID"をクリックした情報です。(2021年4月時点)
■5.「プライバシーの定義と例」を確認する
具体的なデータ定義が何か知りたいときは、詳細情報の上部にスクロールすると「プライバシーの定義と例」のリンクが確認できます。
*ここでは先程の2021年4月時点で、LINE がユーザを識別しトラッキングに利用している①ユーザID ②デバイスID が、具体的にどういう定義の内容のものかを確認しています。
【3】LINEが取得可能性があるとしている情報一覧
2021年4月時点のLINEの個人情報取得としてAppStoreで開示している内容は、次の内容です。ここでは利用目的は分けずにまとめて記載しています。
アプリ上は、「連絡先との同期」を自分で設定を選択していると思いますが、そうした選んでいる情報以外にも、次のような個人情報提供がLINEをインストールすることで利用される可能性がある状態です。
■A.ユーザのトラッキングに使用されるデータ
1. ID
1-1.ユーザID
1-2.デバイスID
■B.ユーザに関連付けられたデータ
1.購入
1-1.購入履歴
2.位置情報
2-1.詳細な位置情報
2-2.おおよその情報
3.連絡先情報
3-1.所在地
3-2.メールアドレス
3-3.名前
3-4.電話番号
3-5.ユーザのその他の連絡先情報
4.連絡先
4-1.連絡先
5.ユーザコンテンツ
5-1.メールまたはテキストメッセージ
5-2.写真またはビデオ
5-3.オーディオデータ
5-4.ゲームプレイコンテンツ
5-5.カスタマーサポート
5-6.その他のユーザコンテンツ
6.検索履歴
6-1.検索履歴
7.閲覧履歴
7-1.閲覧履歴
8.ID
8-1.ユーザID
8-2.デバイスID
9.使用状況データ
9-1.製品の操作
9-2.広告データ
9-3.その他の使用状況データ
10.診断
10-1.クラッシュデータ
10-2.パフォーマンスデータ
10-3.その他の診断データ
11.その他のデータ
11-1.その他のデータタイプ
上記は一覧ですが、一覧の名前の意味を「プライバシーの定義と例」を確認することをお勧めします。
例えば 5-1.メールまたはテキストメッセージ 7-1.閲覧履歴
Appに含まれていない情報も提供している可能性があります。
【4】Signalが取得可能性あるとしている情報一覧
プライバシー問題の対策として開発された非営利団体が運営するSignalは?というとこちらです。
■Signalの取得情報確認画面(2021年4月時点)
■A.ユーザのトラッキングに使用されるデータ
なし
■B.ユーザに関連づけられたデータ
なし
■C.ユーザに関連付けられれないデータ
1.連絡先情報
1-1.電話番号
いかがでしょうか?
先のLINEを見た後だと、とても少ない1件のみですね。
しかもこの電話番号は通信のために使われ、ユーザの識別情報として利用されることはありません。
また、機能はLINEとほぼ同じ、メッセージに音声通話、ビデオ通話、グループの作成、スタンプと利用できます。
つまり電話番号さえあれば、同じ機能は利用可能で、その他の取得情報は全て、他の目的に利用されているということです。
【5】まとめ -- 食品成分を確認して買うように、プライバシーを確認してからインストールしよう
インストールしたことで、アプリ開発会社に様々な情報を提供していることが、AppStoreの規約改定により、参照できるようになりました。
LINEを使っていなくても、Appをインストールしているだけで、他の様々な情報が、App更新など通信タイミングでバックグラウンドで運営会社へ提供されることになります。
「APP外の検索履歴」なんて、自分でクリックして送信など行なったことないでしょうが、ここに記載されているということは、送信される機能が存在しているということです。
他にも例えば、楽天など、Webでも購入できるのに、わざわざアプリインストールし、そこから購入した方がポイントが増える理由が、これで明らかになりました。スマートフォンアプリからの購入は、Webからの購入以上に多くの情報を事業会社は得ることができるのです。
一度ぜひご自身でも試してみた上で、特に機密性の高いメッセージアプリについては、電話番号を交換しあうような親密な関係とはSignalを使う、など
LINEをいつか使わないよいようにできる準備をはじめることもできます。
SignalはLINEと違い、インストールしたことで何か情報が個人と紐付き取得されることもありません。
特にこれからお子さんにスマートフォンを持ちはじめる。など、新たにスタートする方は、やみくもにとりあえずLINEは、インストールとするのではなく、LINEを入れることで、どういった情報がスマートフォンから相手に伝わるのか理解し知識を持って対応しましょう。