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水素の”ポテンシャル”はどこに?~出力密度に着目した技術比較~

昨今、エネルギー(平たく電気)をどこから得るのだろう、という議論があちこちで聞こえます。”再生可能エネルギーを増やすべき”、”自動車の燃料はバッテリーへの転換を!”、”水素は究極のクリーンエネルギーだ!”、など。でもこの議論の終着点はどこにあるのでしょう。

結論、”終着点などない”、というのがエネルギー専門家としての僕の見解になります。そもそもエネルギーの形は何種類とあるわけで、それを一つに限定する必要などどこにもないのです。適材適所でその場所・シチュエーションに適応した電源を用いればいいだけなのです。発電所のような大きな施設を自動車に搭載することはないですよね? 新エネルギーだって同じです。

とはいえ、評価する項目はこれまでのエネルギーと比較して多岐にわたります。今回はバッテリーと水素との比較の中でよく用いられる評価項目に関して説明します。エネルギーの良し悪しを比較するときに、”このシチュエーションならこの評価項目に目をつける”といった観点がみなさんに生まれることを願って書いてみます。

続きは有料になりますが、是非最後まで読んでいただけると嬉しいです。


私たちの身近に転がる”エネルギー出力”について

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