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#316 ハイコンテキスト型通訳としての 水原一平

NewsPicsから私のコメントを転載します(2024年5月5日)######################################################

2人の通訳を強引に区別すると
  ハイコンテキスト 水原一平
  ローコンテキスト アイアトン
これは「主語」の補完の扱いだけでも判断できそう

(1)違法賭博問題での会見でアイアトン氏は「その主語は?」と確認していた。法的な関連もあるので大事なところだから当然だ。

(2)移籍第1号ホームランをめぐる女性(アンバー・ローマンさん)とのもめ事

大谷『戻ってファンの人と話して、いただけるということだったので』を、
アイアトン『I was able to talk to the fan, and was able to get it back』と訳した。それに対して女性は、「私は大谷と会っていない」と不満げに怒り、『大谷が嘘をついた』と報じたメディアもあった。

もちろん大谷は「自分が話して・・・」という意味ではなく「球団職員がファンの人と話して・・・」と言いたかったのだが。日本人特有の主語の曖昧さというか省略が引き起こす典型例。

その後、ドジャースはローマンさん夫妻を改めて球場に招待して和解した。

これまでの一平氏なら経緯と行間の読みから確認するまでもなく大谷の言いたいことを伝えていた。

もちろんどちらが良いとか言う事ではないが、私はここで日本人の主語の曖昧さの良いテキストが得られた。

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