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「自主性」の時代から「主体性」の時代へ

自主性と主体性は、どちらも「積極的に行動する」という意味の言葉です。あまり区別して使われていませんが、本質的な部分では正反対の意味の言葉です。

自主性とは、「決められたことを積極的に行う」という意味の言葉です。上司、先生、監督などの指示に従って積極的に行動する場合を思い浮かべると良いでしょう。

これに対し、主体性とは「自分で決めて積極的に行う」という意味の言葉です。現在のように不確実性が高まった時代にあっては、主体性が問われるのです。

高度経済成長時代には、“体育会系”の人材が求められました。会社や上司の指示に素直に従って、ガムしゃらに働いてくれるからです。

昔は経営環境も比較的安定しており、何をすれば成果が出るかも明らかでしたから、上司も迷うことなく指示を出し、後はお尻を叩かなくても働いてくれる人材がいればいいわけです。つまり、「自主性」が問われたのです。

ところが、現代社会では何が正解なのかがよくわからないことが増えています。何が正解なのかはわからないけれど、積極的に行動しなければ成果をあげられません。こうした状況では、自ら考え、目的を決め、行動してくれる人が求められます。つまり、「主体性」が問われるようになったのです。

現代社会では、すべての人が自立し、自ら考え行動することが求められます。つまり、「主体性」が誰にとっても求められるのです。

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