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独り言

11月の寒空に小雨降り出す朝。
ただ1人、喫茶店にてシベリウスを聴く。
こういう朝があっても良い。
誰とも喋らず、人生を疑いもせず。

冷めた珈琲を舌で転がす。
酸味が舌を刺激する。
大した珈琲でもないな。
我が人生のような味わい。煙草が吸えれば良いのだが。

曇り空は嫌いなので水を一口。
朔太郎を読みながら水を一口。
寒さには強いから水を一口。

珈琲は冷めてしまった。
誰にも話せない寂しさ。
明日はずるくなろうかな。

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