孤独について 3.岡本太郎
私も”後期老齢者”が近づき、これからおとずれるかもしれない「おひとりさま=孤独」の時間をどうすごせばよいか考える必要を感じています。
そこで、「こんな本を読んだ 番外篇」で、さまざまな人の著書をもとに「孤独」について考えています。第三回は岡本太郎の本から。
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独断的結論】「孤独」は闘う自分の在り方
3.岡本太郎
岡本さんの『自分の中に孤独を抱け』という本をご紹介します。
冒頭から次のような言葉がでてきます。
続くページ(第一章)では次のように述べています。
最終章から
岡本さんは、10代で感じた芸術への懐疑、すなわち現実と芸術とのズレや欺瞞を知り、20代でパリに旅立ちます。しかし、そこでも、実在者-生活者ではない自分に気づきます。
たんなる芸術家として孤独に闘いつづけてきた自分。しかし、対極に”泥くさい現実”がある。その両者の対決、対極的緊張なしには、芸術も思想もあり得ない。
そうさとった岡本さんは、日本に帰国します。その後は、ご存じのように、あらゆる既存の芸術や思想、権威に抵抗し、 闘う岡本さんが誕生したのです。
岡本さんにとって、芸術、世界、人間はイコールです。権威や欺瞞とは闘うべきものであり、孤独者として闘うもののみが、新しい世界をひらくことができるのです。
孤独とは、岡本さんにとっては闘うべき権威や欺瞞に対峙する自分の在り方といえます。
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すみません。今、体力がなくてお返しのスキができておりません。ご了承くださいませ。
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