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「創作都市伝説」Vol.2 電話BOXの製造番号


どうも、.switchのHyamaです。

草木もチョけるハロウィンNight
今は年末、時期ハズレ イヤッ

承知の通り、韻なんか踏んでません。


相変わらず都市伝説好きなので、性懲りも無く新作を書き下ろしてみました。

ちょっと時代を感じる古い話になりますが、電話BOXって、分かりますかね? 分からない方は、まゆ毛をエメラルドグリーンに染め上げてみてください。そして鏡台の前に立ち、2分間 鏡の中の自分の目を凝視したまま、決して逸らさないでください。


分かりますか?

これが時間の無駄と言うヤツです。


誰とも待ち合せなんてしてないのに、その街のランドマークの下で、5分前に着いて待ってる… レベルの時間の無駄な使い方です。


クレームは、電話BOXから掛けて来た方のみ受け付ける事にします。…ほらっ入ってみたくなったでしょ?

それでは本編を、張り切ってどうぞ。

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街に電話BOXが見られなくなった本当の理由は、実は携帯電話の普及等では無い事をご存知だろうか?
現に、電話BOXという形状は無くなっているが、スーパーや病院、デパートの一角に、固定電話自体はまだ存在している。
つまり、固定電話自体の需要は、ピーク時に比べたら圧倒的に減退しているのかもしれないが、まだ”存在は”しているのだ。

では、何故電話BOXが無くなったかと言うと、あの四方を密閉されたBOXと言う形状に問題があったらしい。当然、これ自体を作る制作費の問題、作った後の維持費の問題など、テクニカルな問題もあったかと思うが、今回触れるのは、そこでは無い。

今の若い方々は、電話BOXという存在すら知らないかと思われるが、実際利用した事がある方は、独特の圧迫感や、理由のない恐怖感を覚えたことは無いだろうか? どことなくソワソワすると言うか、何と言うか。

ん? 自分に見られてる!?みたいな感覚。

電話BOXに入っている時の事を想像して欲しいのだが、四方をガラスで囲まれているため、自身の姿が反射されて映っていないだろうか? 特に夜中にBOXに入ると、街灯に照らされ、よりくっきりと自身の姿が映し出されているかと思われる。

この四面に映し出された自身の姿に、ちょっと驚いた事ありますよね? 

「うわっ! ビックリした…」

BOXに入った途端、4人の自分が同時に驚くリアクションをしている。




実は、これって‥‥


電話BOXには、 「DWBOX-001」のように1台1台ユニークな製造番号が記されているそうです。

その中で、数千台に1台「PWBOX」という電話BOXが存在する、と言う噂があった。ちなみに、製造メーカーに問い合わせてみても、一切知らないそうだ。

この「PWBOX」はパラレルワールドの交差点のようなもので、現代と別の世界とを繋ぐ唯一のコンタクトポイントになり得る存在だ。四面に映し出された自身の姿は、実は本人ではなく、別世界の4人の自分で、同じタイミングでパラレルワールドの交差点に入ってしまった、言わばセルフ巻き込み事故ようなもの。ちょっとした違和感がありながら、電話を済ませると扉を開け普通に帰って行く。

「ギィいいい バタン」

もしかすると、気付いて無いだけで、電話BOXを開けた扉の先の世界は、現実とちょっとだけ違うパラレルワールドの世界なのかもしれません。

今まで一度でも電話BOXを利用された事がある方、今過ごしてるその世界は、本来の世界なんでしょうか?

…さて、クレームのお電話、お待ちしております笑

微妙に違うパラダイス銀河… 否、
パラレルワールドで会いましょう。

では、また。