賃貸住宅メンテナンス主任者という新しい資格の青田買い


賃貸住宅メンテナンス主任者とは

私も偶然知ったのですが、賃貸住宅メンテナンス主任者という資格が2023年11月6日から申し込み開始したそうです。
詳細についてはこちら
ホームページの説明によると
賃貸住宅管理業者等が身に着けておいた方が良い賃貸住宅(低層アパート)の設備や維持保全における全般的な基礎知識を体系的に学べる公益財団法人が認定する資格です。実務に沿った内容なので現場で活かせる知識が身に付きます。
ということです。
まだ申し込みが始まったばかりで、この資格を取得した方はいらっしゃらないかと存じます。筆者は申し込み2日目(2023年11月7日)に申し込みをしましたが、試験受験可能日が11月14日になっていました。

受けるべきかどうか・・・メリットの検証

①将来、国家資格になる可能性
現在のところ、当該資格を取得しても独占業務があるわけではないようです。すなわち、法令に基づいた資格というわけではなさそう。「賃貸住宅メンテナンス主任者」にしかできない業務はなさそうです。
しかし、これは「現在のところ」ということに過ぎず、将来的に法令に基づいた国家資格になる(宅建士のような)可能性が全くないわけではありません。

②お金さえ払えば・・・
さっそく申し込みをしてみましたが、受験料9,900円+別途事務手数料495円(税込)をカードで払えました。事務手数料って何?という若干の疑問はありましたが、とにかくオンラインで10分もあれば申し込みは完結します。宅建や賃貸不動産経営管理士のような写真撮影の必要もありませんでした。
難易度は不明ながら、「不合格の場合でも、受験可能期間(三か月)であれば同一費用の中で合格をするまで受験可。」ということなので、事実上合格率100%。かつオンライン試験(IBT方式)なので自宅でいつでもチャレンジできます。
要は、お金さえ払ってしまえば間違いなく全員合格できる資格であるということが断言できます

③名刺に記載できる
サラリーマン大家さんでも専用の名刺を作って営業活動に利用されている方も多いでしょう。その際に肩書として「賃貸住宅メンテナンス主任者」と書いておけば知名度が高くない資格であるが故に不動産業者(管理会社や仲介、売買をお願いする不動産屋さん)から一目置かれる可能性はあります。少なくとも、全くの素人ではないと勝手に思ってくれる可能性があります。

④不動産管理の勉強になる(と思われる)
まだテキストが手元にないので断言はできませんが、ホームページによると実務に即した動画、テキストを提供してくれるとのこと。それも受験料に含まれているということなので大変お得です。また、合格後は「AIメンテナンス主任者の使用」という、AIも使用できるようなのでそちらも魅力的。
不動産の購入や、それに纏わる融資などのノウハウ本は世の中に多く出回ってしますが、いざ購入した後の管理についてのノウハウは世の中に多く出回っていません。こちらの資格は試験勉強の過程で物件所有後の管理ノウハウについて勉強することができるので、教材としての利用価値も大きいと思われます。なお、受験対象者に「オーナー」も含まれております。

デメリットの検証

①独占業務もない、難易度も低いので舐められる
普及してしまうと、「誰でも簡単に取得できる」資格であることがバレてしまいます。また、前述しましたが法令に基づく資格ではないので、取得しても法的なメリットは特にありません。時間、お金の無駄といえば無駄でしょう。

②認定証がしょぼい
合格すると即時認定証が発行されるらしいですが、証書・カードタイプのいずれも自分で印刷する形式のようです。
すなわち、自宅のプリンターで合格証書やカードを紙で印刷するとのこと。証書はともかく、認定証を家庭用プリンターで紙に印刷するとは資格のプレミア感は全くありません。

とりあえず取得してみます

メリット、デメリットをみてみる限り、リスクは受験料1万円程度に限定されるようですし、将来的に国家資格に化ける可能性はゼロではないと思います。
また、大家をやっているとほぼ毎月、修繕や現状回復についての相談が管理業者から入ることになりますが、なんの知識もないサラリーマンにとっては苦痛でしかなかったので、基礎的な知識を得る上で有効な一万円だろうと判断して申し込みをしました。
デメリットが1回の飲み代程度であれば(ちょっと高いですが・・・)やってみる価値はあるかと思います。名刺の肩書としても記載できるようですし、管理会社へのハッタリには有効です。
受験しましたらまた感想などを記事にさせていただきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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