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【THE UPDATE#5 イベントレポート】   ゲスト:高松青年会議所谷口雄紀さん

こんにちは!香川県さぬき市でまち宿AETEという民泊を運営している黒川です。

香川県出身であり大学で都市計画を専攻していたということもあり、前回に引き続き、株式会社HYAKUSHO様のまちづくりイベント(全6回)のイベントレポートをさせていただきます!🔥

これまでのイベントレポートはこちら↓

第1回

第2回

第3回

第4回

THE UPDATE!~サンポート高松の可能性を考える~とは?

サンポートエリアは開発から20年が経過し、近年再開発が計画されており、今後ますますの活性化が期待されています。同時に、社会全体の動きとしても、デジタル化への変革が強く求められており、20年経過した今、現在の潮流にあった新しいまちづくりのあり方が問われています。
そのような中、Setouchi-i-Baseの会員でもあり、全国で官民連携による都市再生・まちづくりのアドバイザーをしている湯川致光さんと、Setouchi-i-Baseコーディネーターの池嶋亮さんと小西真由さんが、様々な分野の有識者をゲストにお呼びし、サンポート高松の可能性について語り合う番組です。

ゲスト&MC紹介

ゲスト
■谷口 雄紀(たにぐち ゆうき)
(公社)高松青年会議所 第61代理事長/農業生産法人仏生山ファーム 代表取締役/谷口建設興業株式会社 専務取締役
地域で住み暮らし働く青年が集まり、高松のまちをより良くする事業を通して、自己成長の機会を提供する団体である高松青年会議所の理事長。1986年高松市生まれ。100年以上の歴史を持ち、世界中・日本中に広がる青年会議所のネットワークを通して、地域の未来を描いていく活動をしている。

MC
■湯川致光(ゆかわ よしあき)                      株式会社HYAKUSHO 代表取締役/パブリック・ディレクター
東北大学公共政策大学院修了(公共法政策修士)。立命館大学地域情報研究所研究員。神奈川県庁、香川県庁、高松空港株式会社を経て独立。県庁時代は、官民連携、ICT推進、マイナンバー事業に従事。高松空港時代は、広報・観光マーケティング、2次交通を担当。専門はPPP/PFI、官民連携、観光まちづくり、市民協働。丸亀市リノベーションまちづくり実行委員会委員長歴任。四国財務局、松山市等で講演。テキサスA&M大学(オンライン)、東洋大学、香川大学等で講義も担当。

■池嶋 亮(いけしま りょう)
Setouchi-i-Baseコーディネーター
1988年大阪生まれ。学生時代に米NYに留学し、イベント制作会社にてインターンを経験。帰国後、大阪駅前の大型商業施設にてイベント企画、プロモーション施策立案、大型都市開発プロジェクトなどに従事。2020年4月に独立し現在フリーランス。企業向け研修の企画、謎解きコンテンツの制作などを行う。同年11月より香川県のコワーキングスペースSetouchi-i-Baseコーディネーターとして、イベントの全体統括を務める。現在は大阪と香川の2拠点生活中。

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今回もSetouchi-i-Baseさんからお送りしています!

今回のイベントでは大きく分けて、

・トラディショナルなコミュニティにポテンシャルはあるのか?
・コミュニティ同士の連携を促すには?

の2つのテーマを切り口に、高松エリアにおけるコミュニティの可能性を具体的に深掘りしていきます。

前回は、「コミュニティそれ自体は排他性を持つけど、多くのコミュニティがあるからこそ、まちに多様性が生まれる」という話がありましたが、今回は多様なコミュニティの中でも昔から存在している、トラディショナルなコミュニティについて深掘りをしていきます。

高松青年会議所ってどんなコミュニティ?

青年会議所と聞くと、どういうイメージでしょうか?
もしかしたら、「スーツを着た経営者の集団」を思い浮かべる人も多いかと思います。皆さんはいかがでしょうか?

まずは、青年会議所というコミュニティがどういうものなのかを探っていきます!

高松青年会議所とは・・
まちをより良くする事業を通して、若い人に成長の機会を提供する団体

実は、ビジネスや経営という要素が中心にあるのではなく、まちづくりを通じた人づくりを目指す団体で、1956年から活動されています。

今年度は、高松市の移住促進のための活動や、働く人のメンタルヘルスの向上のためのセミナーや冊子の作成などを行なっています。

また青年会議所の特徴として、日本全国だけではなく世界中に存在しているため、国内外のネットワークがあります。

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コミュニティ運営の3つのルール

コミュニティ運営が60年以上も続いている高松青年会議所には3つのルールがあります。

コミュニティ運営の3つのルール
1)年齢制限(20〜40歳まで)
2)1年で役職を総入れ替え
3)全て自己資金で運営

1つ目は、年齢制限です。
40歳を越えると自動的にコミュニティから卒業になります。一見すると経験のある人がいなくなってしまうのであまりいいルールに見えないかも知れません。しかし、卒業後はシニアクラブというOBコミュニティがあるので、卒業生が支援する仕組みが整っています。

2つ目は、1年間で役職が入れ替わることです。
なんと代表までも1年ごとに変わってしまいます。誰が代表になるかによって注力することも変わってくるので、毎年別の組織に生まれ変わっていると言った方がイメージしやすいかも知れません。

3つ目は、全て自己資金で運営していることです。
全ての活動は基本的に会員の方からの会費によって運営されています。

この3つのルールには、共通していることがあります。
それは、3つとも持続的なコミュニティ運営に関わっているということです。

年齢制限と1年の任期によってコミュニティ内に人の流動性を作りつつも、財源は外部に頼らないことで、安定して運営ができています。

コミュニティとしての安定感は、トラディショナルなコミュニティならではの特徴かも知れません。そういう意味では、安定的で持続的な組織がまちに存在しているのは、ポジティブなように思えます。

コミュニティ同士の連携を促すには?

さて、ここまで話を聞いていくと「青年会議所だけで完結しそう・・・」と思われた方も多いかも知れません。

もちろん、青年会議所にも課題があります。

1年ごとに活動内容が変化するため、その分野に詳しい人が必ずいるとは限らないということです。

そのため、空き家の活用がテーマの年は空き家に関する活動をしているコミュニティと連携すると言った形で、特定の分野に詳しいコミュニティと連携することで、よりいい影響のある活動をすることができる可能性が示されました。

例えば、「高松青年会議所×空き家活用団体」のように。

トラディショナルだからこその伝統性と信頼性の上に、専門性を持った個人や団体が掛け合わさることで、まちとして面白いスケールする活動ができるのではないかと思いました。

まず、まちに多様なコミュニティがあって、そしてそれぞれの課題をお互いが知ることによって、コミュニティ同士の連携を促すことにつながるのかも知れません。

ちなみに、高松青年会議所の場合、6〜9月頃に来年に向けてテーマとなる分野に詳しい人たちとの繋がりを求めているとのことです。ぜひ連絡してみてはいかがでしょうか?

NEXTビジョンというこれから取り組もうとしている内容をまとめている資料も公開されているそうなので、「関係あるかも」と思った方はぜひ谷口さんに会いに行ってみてください!いつでもウェルカムだそうです。

今回のイベントをきっかけに「高松青年会議所×〇〇」と言ったコラボが生まれると嬉しいです。

終わりに

無事に第5回を終えることができました。しかし、次がなんと最終回です。

次回は、一般社団法人hito.toco代表理事宮武さんと一般社団法人ぬくぬくママSUN’S代表理事中村さんをお迎えして、「現場生々から見たまちづくり」ついて語りたいと思います!

■宮武 将大(みやたけ しょうた)
一般社団法人hito.toco代表理事
1985年生まれ、香川県生まれ香川県育ち。12歳の小学6年生の時に不登校になり、そのまま20歳までひきこもり生活を送る。28歳で就職し、働く傍らひきこもりの当事者や経験者らと自助グループを立ち上げる。2016年に一般社団法人hito.tocoを設立。香川県を拠点として、ひきこもり等相談支援や支援者の育成、障害のある方の就労支援サービス、当事者やご家族の居場所事業等を行う。不登校・ひきこもり経験を活かし、その人自身が持っている本来の力を信じて社会とつなぐ活動を目指す。

■中村香菜子(なかむら かなこ)

一般社団法人ぬくぬくママSUN’S代表理事。乳幼児子育て中ママたちの出会いや学びの居場所づくりを中心に、親に限らず多世代の人だれもが子育てに関わることのできる社会を目指しています。現在小、中、高校生の3児の子育て中。多様な人が自分らしく、地域の中で元気に暮らしていける仕組みを模索中です。

12/16(木)の19:00~20:00に放送予定です!

イベントレポートを読んで興味を持ってくださった方に朗報です!
YouTubeで当日の配信を誰でも誰でも見ることができるので、チェックしてみてくださいね。

見逃した方はこちらをクリック↓

■リンク先

・Setouchi-i-Base(オープンイノベーション拠点)

・株式会社HYAKUSHO(新しい公共をつくる会社)

まち宿AETE(香川県さぬき市津田町にある「まち宿」)

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